石川さゆり、復興応援特命大使の石川・能登町「ござれ祭り」で6000人にエール

「ござれ祭り」でフリーライブ開催のため、能登町役場を訪れた石川さゆり(撮影・川田和博)

能登町復興応援特命大使を務める演歌歌手の石川さゆり(68)が15日、石川県同町のやなぎだ植物公園で開催された「ござれ祭り」野外ステージで、フリーライブを行った。

19歳だった1977年(昭52)年にシングル「能登半島」をリリースして以来、地域との縁を深めてきた。24年1月の能登半島地震を受け同年12月、応援大使に就任。昨年7月にも同町を訪れ無料のミニライブをサプライズで開催した。今回は事前告知も行った結果、会場には県外からも多くのファンが集まった。

「何度も訪れているうちにおばちゃんたちとも仲良くなって、不思議な関係というか親戚のよう」とすると、「今では『お帰り』って言ってくれる」。そんな関係を築いてきた。自身のコンサート会場には募金箱を設置。その義援金は「歌届け」として能登町などを訪れ、歌とともに石川自らが手渡ししている。今年は「子どものやりたいことに使ってほしい」という思いから、町役場を通じて、町内5つの小中学校と連絡をとっているという。

「復興ということは日常ではないということ」と表現し、「今日は皆さんが笑顔になれるように歌いたい」。1曲目に「能登半島」を歌唱し、盛大な歓迎の拍手を受けた。能登町「あばれ祭り」をモチーフにした「弥栄ヤッサイ」も披露。フルコンサートばりの約1時間半のステージは「津軽海峡・冬景色」「天城越え」などの大ヒット曲やトークで、今なお仮設住宅に住む約1000人を含む約6000人に元気を届けた。

「ござれ」は「いらっしゃい」の方言で、祭りは今年で28回目の開催。「能登半島」で始まり「能登半島」で終わったフリーライブの舞台となったのは、日本で最も夜が暗いため、星空が明るく見える会場(国立天文台調べ)だったが、この日は花火が打ち上げられ、明るく熱気あふれる夜へと変わった。【川田和博】