玉川徹氏憤る「意思表示の場から逃げた。自民党にはマイナス」福岡県議会辞職勧告決議採決中止

玉川徹氏(2019年撮影)

元テレビ朝日社員の玉川徹氏は18日、同局系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜午前8時)に生出演。福岡県議会の正副議長ポストをめぐる金銭授受疑惑を受けて提出された、蔵内勇夫議長に対する辞職勧告決議案が、17日の臨時議会で自民党県議から出された緊急動議により採決中止に追い込まれたことに「有権者に対する意思表示をする場から逃げたことになる」と、厳しく批判した。

「福岡県政のドン」ともいわれる蔵内氏に対する辞職勧告決議案は、自民党県議団幹部に多額の現金を支払ったと証言し、「人の弱みにつけ込んだカツアゲ」などと主張した吉松源昭県議が14日に提出。各県議団で決議案への対応が決まる中、蔵内氏の「身内」でもあり、最大会派の自民党県議団の対応は混乱、議会開会直前までまとまらなかった。議会は当初予定より約2時間、開会がずれ込む事態になった。

蔵内氏が周囲に「しかるべき時期」に議長職を自ら辞任する考えを示したことや、この日設置が決まった第三者委員会の調査に影響を与えかねないとして、採決中止の緊急動議に至ったとされる。一方、動議を提出したのは、蔵内氏の秘書出身の林泰輔県議だった。17日の臨時議会後、蔵内氏は報道陣に対しコーコメントを貫いたが、一連の流れは「身内の論理」による動きのようにも受け取れ、県民のさらなる批判は避けられない状況だ。

番組では17日の一連の経緯を地元記者の解説をまじえて報じた。MCのフリーアナウンサー羽鳥慎一が「一連の動きは、県民の方を向いていないのかなという印象は受けます」と述べると、玉川氏は「採決をやめたということの意味なんですけど、採決というのは議員個人にとって重要な意思表示の場。有権者はそれを見ており、たとえば辞職勧告決議案が出て、それに賛成するのか反対するのか。今回はその意思表示をやめたということ」と、自民党県議から出された動議により採決が中止となった流れに言及した。

その上で「それはどうなんだろうと。意思表示するということは、辞職勧告決議案に賛成と言うのか反対と言うのか、もしかしたら欠席ということもあるかもしれないが、それは全部が意思表示なんですよ」と主張。「それは、有権者から見ると、自分が選んでいる議員がどういう意思表示をするかを見る重要な場。そこから逃げたということになる」と、今回の緊急動議による採決中止を厳しく批判した。

「議員は、そういうふうな場で意思表示をすることが求められる役職。ぼくは、(今回のことは)かえって、有権者から見ると『何だ』と。採決もせず、採決すること自体をやめさせると、結局、自民党の議員の方々には(政治活動に)マイナスの結果になっているんじゃないかと思いますけどね」と、自民党県議団の対応を突き放した。

「もしかすると、(意思表示を)有権者に見られるのが嫌なのか、同じ自民党の中で意思表示の結果を見られるのが嫌なのか、それとも、ここで辞職勧告決議案に反対と言ったら『お前、反対するのか』とみられるのが嫌なのか。そういうことですね」とも述べた。