出口夏希(24)と蒔田彩珠(23)がダブル主演する、是枝裕和監督(64)の新作映画「ルックバック」(9月11日公開)に、米津玄師(35)がシャークキック・ギター(友情演奏)として参加したことが分かった。20日に東京・丸の内ピカデリーで行われた完成報告イベントの席上で発表された。
米津は、原作の漫画を手がけた藤本タツキ氏の「チェンソーマン」のアニメ版でオープニング・テーマ「KICK BACK」、25年公開の劇場版「チェンソーマン レゼ篇」では主題歌「IRIS OUT」とエンディング・テーマ「JANE DOE」を手がけた。また、是枝監督とは「カナリヤ」のミュージックビデオで、音楽を務める坂東祐大氏とは数々の楽曲制作でタッグを組んできた。そうした繋がりから“友情演奏”として参加が実現。本編のある1シーンでギターを演奏している。
劇中曲のボーカルを、歌手としても活動する俳優の三浦透子(29)が務めた。「映画に声を乗せるというのは、いつもとても緊張します。音楽を担当されている坂東祐大さんの非常に繊細なディレクションの元、微力ですが力を尽くしたつもりです。歌唱という形で参加させていただけたこと、改めてとても光栄に思います」とコメントした。
また、今作では演出の一部に実写で人物を撮影し、その動きをもとにアニメーションを製作するロトスコープを採用しており、監督は24年のカンヌ映画祭(フランス)で「監督週間」に出品された「化け猫あんずちゃん」を手がけた久野遥子氏(36)が務めた。製作も、同作を手がけたシンエイ動画が担当。ロトスコープアニメーションパートを美しく、丁寧に紡いでいる。背景美術にはスタジオジブリ所属の西川洋一が担当。劇中に出てくる絵画には「となりのトトロ」の男鹿和雄氏をはじめ「シン・エヴァンゲリオン劇場版」の串田達也氏た、日本アニメーション界を支える精鋭たちも参加している。
久野氏はコメントを発表した。
「今回、アニメーションパートを制作するにあたり秋田の撮影現場に帯同させていただきました。是枝監督が本当に眩しそうに嬉しそうに役者さんたちを見つめていて、その目線そのものをアニメーションにできたらと祈る思いで作りました。
また藤本タツキさんの漫画を読んでいると風景に寂寥感と圧倒される強さを感じていたのですが、実際に秋田の景色を見た時に答えがそこにありました。
そういった思いの結晶体のようなアニメーションを味わってもらえたら嬉しいです。」
「ルックバック」は、藤本氏が21年に「少年ジャンプ+」(集英社)で発表した読み切り漫画。学年新聞で4コマ漫画を連載し、クラスメートから絶賛を受ける小学4年の藤野が、先生から突然、不登校の同級生・京本の4コマ漫画を掲載したいと告げられ、その存在を知り画力の高さに驚く。その後、ともに漫画を描き始め、ひたむきな思いを貫く2人の成長を追いながら、ある日、起きた全てを打ち砕く衝撃的な出来事を描く。胸を突き刺す青春物語が多くの感動を呼んだ。。
出口が4コマ漫画が得意なクラスの人気者の藤野、同学年の藤野の4コマ漫画の大ファンで、ひきこもりでひたすら絵を描いていた京本を蒔田が演じる。子ども時代の藤野を七瀬ふうり(12)、京本を岡田六花(12)が、それぞれ演じる。ふたりとも撮影当時は11歳の小学5年生で、誕生日がわずか1日違いの同級生だ。