前田拳太郎(26)が「巨頭オ」(12月25日公開)で、映画に初主演することが20日、分かった。
2006年(平18)2月22日にインターネット掲示板「2ちゃんねる」(現5ちゃんねる)のオカルト板に投稿された数行の、体験談の投稿から広がった都市伝説・怪談がベースの作品で、父の死の真相を追う青年・高尾春馬を演じる。婚約者の田島詩穂を、元乃木坂46久保史緒里(25)が演じ、ホラー作品に初挑戦する。
「巨頭オ」は、過去に旅行で訪れたある小さな村へ再び向かった投稿者が「巨頭オ」と書かれた奇妙な看板と、その先にあった変わり果てた廃村、異様に大きな頭を左右に振りながら迫ってくる、人間とも何ともつかない何かを目にした体験談がベースだ。25年に監督作「ミッシング・チャイルド・ビデオテープ」で次代のJホラーの担い手として期待され、新作「5秒で完全犯罪を生成する方法」の公開を9月11日に控える近藤亮太監督(38)が映画化した。
前田は「今作のお話をいただいた時、一つの都市伝説を入り口に、ここまで物語が広がっていくものかと驚きました」と率直な印象を語った。過去のトラウマを抱えながらも真実へ向かっていく、その揺れ動く内面を演じるにあたり「撮影前から近藤監督、脚本の金子さんと何度もディスカッションを重ね、春馬という人物を掘り下げていきました」と役作りについて言及。「撮影前から時間をかけて作品と向き合えたことは、俳優として改めて作品づくりの面白さを感じる機会になりました。きれいなだけではない人間の怖さと、ホラーならではの緊張感が共存する作品です。ぜひ劇場で今作の独特な空気感を味わっていただけたらうれしいです」と手応えを口にした。
久保が演じる詩穂は、聡明(そうめい)と優しさ、そして芯の強さを持ち、春馬を支え、ともに怪異の謎に迫る存在だ。「詩穂は、イレギュラーなことが起こっても動じないしなやかさを持ち、目の前の環境を冷静に把握しようとする、たくましいい女性です」と役どころを評した。その上で「初めてのホラー作品への参加でしたが、近藤監督のホラーへの熱量と好奇心は周りを巻き込む力を持ち、私自身も引き込まれていきました。監督がしてくださる現場での怖い話は最後には癖になっていました。じわじわと広がっていく恐怖体験を、ぜひ劇場でお楽しみください」と、自らの世界観が広がった手応えまで口にした。
06年のオカルト板に投稿された数行の、体験談の投稿から20年を経て今回、映画化に至った理由について、関係者は「口裂け女」「テケテケ」「犬鳴村”」「きさらぎ駅」など数多くの都市伝説が映画化され話題となったことを例に挙げた。その上で「近藤監督の中で「直感的に違和感や不気味さを感じるタイトルの鮮烈さ」「空白の多さ」により制作意欲をかき立てられる題材であることから企画がスタートし、そして書き込みが投稿されてから20年後となる2026年の公開が実現した」と説明。「『巨頭オ』という意味不明な名称が生む恐怖に強烈なビジュアルのインパクト、村にまつわる怪異が相まって、新たなる恐怖を生み出すだろう」と語った。