米歌手アリアナ・グランデ(33)が20日、トランプ米大統領の陣営が反トランスジェンダー的な政策を推進するTikTok動画で再び自身の楽曲を無断使用されたとして、強く抗議した。
集会でステージに向かって歩くトランプ大統領の姿が映し出された映像に使われていたのは、2024年のヒット曲「We Can’t Be Friends (Wait For Your Love)」だった。その一節「Me and my truth we sit in silence(私と私の真実、私たちは黙って座っている)」に着想を得たバイラルトレンドに乗った動画には、「男性は子供を産めないのだから、女子スポーツに出場すべきではない」との文言が記されている。キャプションには「これは議論の余地などないはずだ!#trump #arianagrande #maga」とつづられており、グランデのハッシュタグも付けられていた。
これを受けてグランデは、「二度と私の音楽を使わないで。それに、あなたの言う『真実』は間違っている」とコメント欄に書き込んで即座に抗議した。なお、このコメントは現在、閲覧ができない状態になっている。
グランデがトランプ政権に楽曲を無断使用されて抗議するのは今回が初めてではなく、今年6月にも米移民・関税執行局(ICE)が不法移民を拘束する様子をPRする動画でもBGMに「Bye」が使われていた。この時も、「この野蛮で非人道的、極悪な行為に、私の音楽を絶対に使わないで。ICEなんてくそ食らえ」と抗議していた。
トランプ陣営はこれまでもたびたび、アーティストに無断で楽曲を使用して抗議を受けており、ケイティ・ペリーやサブリナ・カーペンター、オリヴィア・ロドリゴらが被害にあっている。今月上旬には、テイラー・スウィフトも楽曲「august」を無断使用されたが、差し止めの措置をとったことで削除されている。(千歳香奈子)