テレビ朝日の森山みなみアナウンサーは28日、メインキャスターを務める同局系「スーパーJチャンネル」(月~金曜午後4時48分)に、出身の熊本から生出演。熊本地震からこの日で1カ月を迎えた地元で、大きな被害を受けた地域のひとつ、八代市の日奈久温泉から生リポートし、現地の今について伝えた。
番組では地震発生以降、熊本県内の宿泊施設でキャンセルとなった額が約27億円にのぼり、地震によって宿泊業界に生じた建物などの被害額は、約62億円に及ぶことを伝えた。森山アナは、日奈久温泉では地震直後に比べ、少しずつ営業を始める店舗が出ていると伝えつつ、一方で、国の登録有形文化財に登録されている1910年(明43)創業の老舗旅館「金波楼」では、地震による被害を受けた状況がほとんど変わっていない状態だと伝えた。文化財という性格上、簡単に修復に着手できないとする旅館側の説明も踏まえ、建て直しに向けためどが立たない一因であることも伝えた。
森山アナは「『金波楼』だけでなく、日奈久温泉街全体の復旧のめどがまだまだ、たっていません」と言及。一方で、地域住民の間では、助け合いの輪が広がっていることにも触れた。温泉街に勤務している人や近所の住民らが1日に2回、地域内で炊き出しを行っているとも伝え「私もこちらに立っていて、ガーリックライスの香りが漂ってくるんですが、身体の内側からパワーがあふれてくるような、そんな炊き出しです。旅館が営業できない中、こうした地域住民同士のつながりや支え合いが、日奈久の今の暮らしを支えています」と、伝えた。
熊本地震の影響で宿泊予約のキャンセルなどが相次いでいることを踏まえ、政府は、九州地方の観光需要を喚起する目的で、旅行や宿泊料金の割引を支援する「九州ふっこう応援割」を、10月から実施することを発表した。割引率は熊本県、鹿児島県は6割、他の九州5県は5割となる。