俳優横内正(85)が28日、東京・中央区の三越劇場で舞台「マクベス」(29日に開幕)のプレビュー公演を行い、「マクベスを演じた最高齢の俳優」としてギネス世界記録に認定された。
自身で上演台本、演出、主演を務める「横内正×シェークスピア」シリーズの9作目。「マクベス」は19年に初挑戦して21年に再演。今回が3度目。
7月の制作発表会見では、「2大シェークスピア俳優の仲代達矢さん、平幹二朗さんがもうこの世にいない。おふたりの足もとには到底及ばないが何かひとつやらなければと思い挑戦となった」と経緯を説明していた。
終演後には舞台上で認定式を行い、認定書を受け取った。「青天のへきれきというか、85歳になってこんな賞をいただくなんて思ってなかったので本当にありがたいし、うれしいです。これをまた励みにして、今度は90歳に挑戦します」と宣言した。
横内は30代から50代にかけて、時代劇ドラマ「水戸黄門」の格さんを8年、「暴れん坊将軍」の大岡忠相役を19年もつとめた。ここで「芸術至上主義ではなく、お客さんにどうしたら楽しんでもらえるかという意識を持てるようになった」という。70代になって「限られた人生で、好きなもの、やり残したものを少しでも埋めたい」との思いがつのった。そして16年に75歳で「リア王」に初主演し、77歳になった19年に「マクベス」に主演した。せりふが膨大で体力を要するシェークスピア劇だが、「頑張りま~す」と笑顔をみせていた。