のん、家族に「亭主関白だった」振る舞い、安田章大とのダブル主演映画で見直した

映画「平行と垂直」公開記念舞台あいさつを行うのん(撮影・中島郁夫)

のん(33)が29日、東京・新宿バルト9で行われた、SUPER EIGHT安田章大(41)とのダブル主演映画「平行と垂直」(小林聖太郎監督)公開記念舞台あいさつに登壇。今作への出演を経て「家族のことを考えた」とした上で「亭主関白のお父さんみたいだった」家族への振る舞いを改め、感謝の思いを明確に口にするようになったと明かした。

「平行と垂直」は、安田が、劇団ふくふくやを主宰し俳優としても活躍する山野海のオリジナル脚本に感銘を受け、13年の麻生久美子(48)とのダブル主演映画「ばしゃ馬さんとビッグマウス」も手がけた旧知の東映ビデオ・佐藤現プロデューサーに「これを映画化できないだろうか?」と持ち込んだことから企画が始動。そこに企画に共鳴した小林聖太郎監督(55)も加わり、自閉スペクトラム症(ASD)の専門家に監修を仰ぎながら約2年をかけて脚本を練り、企画の実現にこぎつけ、地元大阪で撮影し、完成させた。劇中で、安田が自閉スペクトラム症で、きちょうめんでこだわりの強い兄の大貴、のんが妹の希を演じた。

のんは「改めて実感した…家族のことを考えましたね」と、しみじみと語った。「自分は、家族に支えられているのが当たり前になっていますね。活動を支えてくれ、実家に帰ればご飯を作ってくれる。『ご飯、まだぁ』と…店主関白だった」と反省。今作に出演し「前より『ありがとう』『おいしい!』と口に出すようになった。家族の好きなものをリサーチし、知っていないものを知ろうという気持ちが強くなりました」と笑顔で口にした。

自分ならではのこだわりについて聞かれると「光のカーテンを買って、付けています」と即答。「1日も開けずにに過ごしていたんですけど、植物を入れたので開けました」と、植物を置いて以降、自宅ではカーテンを開けるようになったと明かした。ホテルなどではカーテンを閉めているといい「1人きりの空間が落ち着く。『モグラ』って呼ばれていました」と言い、笑った。

安田との共演については「安田さんと演技した時間は、貴い部分として残っています。大貴の表情を見ると、希の感情があふれてくる。もう1回、同じことをしたいくらい幸せ。そういう感情は(フィルムの中に)収まっていると思います」と感慨を口にした。

◆「平行と垂直」 自閉閉スペクトラム症の大貴(安田章大)と、兄を幼い頃から支えてきた妹の希(のん)兄妹は幼い頃に母親を亡くし、ネグレクト気味の父親から距離を置き、2人で懸命に生きてきた。大貴は、ほとんど会話をせず表情もあまり変わらないように見えるが、グループホームから自立を目指して、一人暮らしを始めた。全てを平行と垂直に並べる独特の規則を持つほど、きちょうめんでこだわりが強く、机に並ぶ食器も丁寧にそろえる。週に1度の希との食事の時間も決まって19時で、1分でも過ぎると落ち着かなくなる。カウンセラーの仕事をしている希は恋人からプロポーズを受け、一抹の不安を抱えながら兄と共に、婚約者の両親に会いに東京へ行くことに…。