誕生日は働きたくない記者が体感した「福山雅治×稲葉浩志」はレアすぎるプレゼントだった件

福山雅治(2026年8月撮影)

<ニッカンスポーツ・コム/芸能番記者コラム>

配信も含めれば、多くの方が“目撃”したであろう8月23日の福山雅治(57)ドームツアー最終公演。言わずもがな、サプライズゲストの稲葉浩志(61)出演で大いに話題になった。

勘のいい人は、もしかしたら…と予想したかもしれない。でもきっとそれは「木星」での登場であって、「HELLO」で出てくるなんてそうそう思い付かない。2番を稲葉さんが歌い始めた時の会場のどよめきはすごかった。振動を感じた。稲葉さんに合わせてキーが高くなる。福山さんの声で聞き慣れたフレーズ。一瞬でB’zの味がした。

1曲の間に2人の声域をいったりきたり。転調しまくっていた。例えばカラオケで、曲中にキーをいじったらあんな自然には変わらない。アレンジも演奏も、みんな超人なんだな…。

私はこれが、初の生稲葉さんだったわけです。しゃべり出すと、イメージしていたより大変謙虚。かわいらしい(失礼だったらごめんなさい)。そして何より、福山さんがめちゃくちゃうれしそうだ。そもそも福山ライブにゲストが来ること自体、かなり珍しいとのこと。今、自分はすごいものを見ている。記者席で自然と背筋が伸びた。

歌声やら体力やらスタイルやら、この人たち本当にアラ還なのか? と驚くばかり。よくよく考えると、そのちょっと前に取材で入ったTHE ALFEE(全員70代)のコンサートもパワフルだった。上の世代が楽しそうだと、元気をもらえる。

それと、同じツアーの東京ドーム公演を見た時に気付いたのだが、福山さんが「最愛」を歌う時、スクリーンに東野圭吾さんの「永遠の記憶」の書影イラストが出ていた。おそらく「容疑者Xの献身」も。東京ドームは訃報(ふほう)から間もなかった。MCで直接語らずとも、お世話になった人を大切に思っているのがよく分かる演出だった。

さて。社会人としての善しあしはいったん置いておいて、私は自分の誕生日はできるだけゆっくりしたいと思っている。出かけるにしても、好きに予定を入れたい。と毎年思っている。「福山さん×稲葉さん」はまさに誕生日当日で、普段なら休みたいなと思うところだったのですが。これは完全に、大阪まで出張してよかった。替え難いプレゼントをいただいた気分でした。【鎌田良美】