俳優伊東四朗(89)が8月31日、東京・浅草公会堂で「伊東四朗一座リターンズ!? in浅草公会堂」に出演した。
2004年(平16)の「旗揚げ解散公演~喜劇熱海迷宮事件」を上映、旗揚げメンバーである三宅裕司(75)、東貴博(56)とトークショーを行った。
地元浅草出身の東は、満員1000人の観客に向かって「今日は浅草を楽しんでいってください」。三宅が「見とかなきゃなーっていう人も、いると思う」と言うと、会場は伊東の年齢もあって微妙な雰囲気に。東が「そういう人もいるっていうことですよね」と取り繕った。
伊東は、東の父親で88年に52歳で亡くなった東八郎さんのことを「八ちゃんから、ちゃんと名前を呼んでもらえなかった。イトーちゃんじゃなく、エトーちゃんって呼ばれていた」。東が「浅草生まれなのに東北なまりがあった」と言うと、伊東は「だから、八郎じゃなく野郎って呼んでやったの」と笑った。
上映後のトークで伊東は、自身の女形姿を振り返って「自分でも驚いている」。東は「白塗りして、あんな怖い顔の人いるか」と笑った。
伊東は喜劇について「いつも恐怖感を持ってやっている」。三宅は「喜劇は結果が出るからね。笑わそうと思ってやってるのが出てるから、滑るとつらい」と話した。
三宅は85年1月から日本テレビ「いい加減にします!」で伊東と共演した。「伊東さんにオファーしたんだけど、忙しくてリハーサルなしでやったのに一発OK」。伊東は「びっくりしたよ、ちゃんとしてて。喜劇の人はせりふとかちゃんと覚えてこないからね。こっちから『レギュラーにしてくんない』って頼んだから」。三宅は「『初めてなのに妙に気が合う』って言ってましたから。共通の好きなものがあって、それが落語」と振り返った。
伊東は、東京喜劇について「お客さんが許してくれない。つまらないと、昔はやめろよ!って言われたんだから。コメディー、コントが一番難しい」。東が「自分の親(東八郎)とコントすることがなかったのに、その盟友である伊東さんとやるのは感慨深い」。
伊東は「今日の上映で一番受けたのはラサール石井の『お前、それじゃ国会答弁じゃん』っていうせりふ。まさか、国会議員似なるとは。先見の明があった』と笑った。
9日には05年の「急遽再結成公演~喜劇芸人誕生物語」を上映、トークショーを行う。