元テレビ朝日社員の玉川徹氏は4日、同局系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜午前8時)に生出演。昨年11月の茨城県神栖市長選で「まんじゅうや」「だんごさん」と記された2票を県選挙管理委員会が無効と判断したのは不当だとして、木内敏之市長が裁決取り消しを求めていた裁判で、東京高裁が3日、市長側の請求を棄却したことについて「名前を書くというふうなことが選挙の原則。名前を書いていない票は無効でいいと思う」と指摘した。
昨年の神栖市長選で当時現職の石田進氏と、新人の木内氏が同じ票数だったことに端を発し、市選管と県選管の判断が異なるなど異例の展開があったこともあり、今回の問題では双方が1年近く、自身の当選を訴えてきた。実家が老舗の和菓子店でもある木内氏は、自身の当選を無効とした県選管の判断の取り消しを求めていたが、高裁側は、神栖市には現在、和菓子屋が少なくとも9軒あるとし、「だんごさん」や「まんじゅうや」は、木内市長の実家ではなく、食品や飲食店を表す「普通名詞」にとどまるとして、いわゆる「通称」として木内氏を指すのが明らかとはいえないと結論付けた。訴えを退けられた木内氏は最高裁に上告することができるが、判決が確定すれば失職となる。
番組では、前日の東京高裁判決の内容などについて詳しく伝えた。判決について見解を求められた玉川氏は「名前を書くというふうなことが選挙の原則。『まんじゅうや』『だんごさん』と書いているのが原則から外れているのは間違いない」とした上で、「『まんじゅう』がだれのことを言っているのか、行政や裁判所が判断するような状況になっていること自体が、既におかしいと僕は思っている」とした上で、「ちゃんと、名前を書きましょう。(投票用紙に)名前が書いていないのは、無効でいいと思う、ぼくの感覚では」と訴えた。
「(投票所では)ちゃんと候補者の名前が見えるところに書いてあるのに、あえて『まんじゅうや』と書くのは何でなのか。なるべく投票者の意思を尊重するということで認めているんだけども、尊重するかも、他人(選管)がおもんばかって、その人がこう思っていると思う、でしかない」とも口にした。また「実際にこの人はふざけて『まんじゅうや』と書いた可能性もあるわけで、それを第三者が『この人は、こう思っていたはずだ』と判断している。ちゃんと名前を書いていない場合は、無効でいいと思います」と訴えた。
同様のケースで、裁判に持ち込まれ判断が委ねられていることに触れながら「裁判に持ち込まれれば、裁判所が最終的には最高裁で判断するところまでいくわけですけど、そんな手間と時間をかけて、そういうふうなことをやるべきなのか」と、疑問も口にした。