<ニッカンスポーツ・コム/芸能番記者コラム>
先日、12年連続12回目の松崎しげる主催「黒フェス」を取材した。
日焼けした黒い肌が代名詞の松崎にちなみ、クロの語呂合わせの9月6日が「松崎しげるの日」と日本記念日協会から認定され、毎年「黒フェス」が開催されている。今年も様々なジャンルから多くのアーティストが参加した。
今年は松崎が喜寿(77歳)を迎える記念イベント。「年齢はただただ数字」としながらも、「去年は相当危なかった」と告白し「体調が悪くてね。ウォーキングしながら万全に整えようと一年間続けてきて。身体は衰えていますけど、音楽には力があるので、気力でね。今は自然災害などいろんなことがありますけど、今年も素晴らしいメンバーと、いろんなことを勇気づけられるように頑張りたい」と意気込んでいた。
囲み取材では、それぞれのアーティストが松崎を「しげる」「しげるん」「こげるん」「しげるっぴ」など、各々ニックネームで呼び合い、年齢に関係なく互いに褒め合う姿が印象的だった。
パンサー尾形貴弘はファーストデジタルシングル「サンキューロック!!」を発売し、フェス初参加。豪華共演陣に「場違いかなと思うんですけど」とするも、松崎は「あの曲を聴いて、響いたのよ。君の真面目さは見ていて伝わるよ」と笑顔を見せた。皆勤参加のももいろクローバーZは「これからもしげるの背中を追いたい」とコメントした。
中でも、共演陣が沸いたのはT.N.Tとして参加した手越祐也とのやりとりだ。手越は同フェスは2年連続の参加。松崎に「芸能界の大先輩」とし、「先ほども最前列でリハを見ていて、改めてボーカリストとしてのパワーと、歌声の圧がすごかったです」と絶賛。すると、共演者らは手越を「日本のジャスティン・ビーバー」と拍手した。
これに、松崎は「手越くんは日本のジャスティン・ビーバーですよ」とにんまり笑った。「こんなに華があるやつはいないですよ。アイドル、ソロ、バラエティー、さまざまなことを全力投球で、アイドルからアーティストになって。こんな出世魚みたいな人はなかなか少ないですよ」と大絶賛した。
さらに「彼がやっているステージ見に行ったのよ」と、手越のライブにも足を運んだことを話すと、手越も驚き「え? 本当に来てくれたんですか」と大喜び。松崎は「あれをみると、俺も頑張らないとと思うね。おれが見たのはステージの方ね。私生活知らん」とユーモアたっぷり。
松崎は手越の自宅を訪問したこともあるといい、「家にも遊びに行きましたけど、まぁ…女の影は見えなかったな」と大笑い。手越は「その日も結構ベロベロに酔いまして。今でこそ、歌わせてもらったり、バラエティー番組にも出演したりしていますけど、ソロでうまくいかない時からお声がけしてくださって、フェスにも参加させてもらって。本当にいつも感謝しています」と深々と頭を下げていた。
若い世代から素直に刺激を受け、「俺も頑張らないと」と笑う。77歳になってもなお、好奇心を失わない姿が世代を超えて愛され、「黒フェス」が続く理由なのだろう。【加藤理沙】