武田久美子、23年ぶり写真集「Sango」「まだまだ経験していないことがたくさんある」/連載3

23年ぶりの写真集を出版する武田久美子。年齢を重ねても輝きは変わらず(撮影・浅見桂子)

女優武田久美子(58)が、23年ぶりとなる写真集「Sango」(講談社)を9日に発売する。1980年代から女優、モデルとして活躍して、21歳だった1989年(平元)の写真集で披露した“貝殻ビキニ”が社会現象ともいえる話題を呼んだ。現在は米サンディエゴを拠点に生活するが、写真集撮影のため日本に帰国。3月に沖縄・石垣島で5日間にわたる撮影に臨んだ。58歳になった今も衰えない美しさの秘訣(ひけつ)や23年ぶりの撮影にかけた思い、そして子育てについて聞いてみた。3回連載の3回目。【小谷野俊哉】

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1999年(平11)にアメリカ人男性と結婚、アメリカへ生活の拠点を移した。離婚してシングルマザーとして、長女のソフィアさん(23)を育てた。

「もう27年ですね。大人になってからの半分なので、余計に長く感じます。娘に芸能界の跡を継がせるほどの芸を自分は持っていませんし、そんなことは思っていませんでした。むしろ、違う人になってくれたらいいなとは思っていました。本当はフィギュアスケーターになってもらいたかったんですけどね」

、娘自身がフィギュアスケーターより勉強の道を選んだ。飛び級を重ねて進級して大学を卒業。今は医師を目指してメディカルスクールに通っている。

「勉強を取るからフィギュアをやめると言ったのが16、17歳ぐらいだったと思います。私は何も言いませんでした。やっぱり学校が一番ですから。高校で1年、大学でもう1年と、2回ぐらい学校を飛び級して、19歳で大学を卒業しています。私が導いたわけではなくて、たまたま娘が選んだだけなんです。ただ、善悪とか、そういうことはきっちり、ずっと強く教えていました。何になるかではなく、とにかく学校に行って、大学を卒業して、ということは結構言い続けていました」

娘の将来をしっかりと見定めた上で、自分自身の将来を考えている。

「今は私にも時間があります。健康ですし、体力もあります。何かいいお話がありましたら、これからはいろいろチャレンジしていきたいと思っています。以前は年に5、6回、日本と米国を行ったり来たりしていました。今は年間に2、3回で、長く日本にいるという感じです。直航便もありますし、10時間ぐらいで来ますので。私にしてみたら、もう『明日、日本に行かなきゃいけないんだ』というぐらいの感覚です。そんなに遠いという感じはないです」

23年ぶりの写真集をきっかけに、新しい可能性を探している。

「正直、何をやっていこうとかは、まだ浮かばないですね。今、どんどん時代が新しくなって、YouTubeがあったり、いろいろなものがありますから。まだまだ自分が経験していないことがたくさんある。今は久しぶりの写真集をやって、まだ結果も出ていない。数字も出ていない段階なので、これがすごく売れたら次の写真集を考えます。売れなかったら、自分がどんなに出したくても出せないと思うんです。もちろんヒットしてほしいし、一人でも多くの人に見ていただきたい。自分では、すごく満足しているんですけどね」

芸能界に入り、半世紀近く。日本を離れても芸能活動との縁は切れず、写真集という形で現在の姿を日本のファンに届けることになった。

「この一冊にできたことと、自分の姿に『よくここまで頑張った』という気持ちがあります。一つのご褒美ですね、自分への。ファンの方は同年代を中心に、少し上、少し下の世代まで広がっているんですけど、若いファンの方も欲しいです。若い頃の私を知らない世代にも、今の武田久美子を見てもらいたいですね」

58歳になった今だからこそ、見えるものもある。

「人生100年と言われていますから、恐ろしいですよね。100歳でこれを……って考えたくないです(笑い)。できる限り賞味期限を延ばして、生きていこうと思っています。無理しすぎない程度に」

23年ぶりの写真集には、58歳の武田久美子だからこそ表現できるものがある。(終わり)

◆武田久美子(たけだ・くみこ)1968年(昭43)8月12日、東京都出身。81年「第2回東大生が選ぶアイドルコンテスト'81」で優勝。82年、映画「ハイティーン・ブギ」のヒロイン。89年(平元)に写真集「My Dear STEPHANIE」発売。99年に米男性と結婚し、米サンディエゴ在住。16年に離婚。家族は長女ソフィアさん(23)。158センチ、スリーサイズB85-W58-H82センチ。血液型A。