俳優田代万里生(42)が9日、KAAT神奈川芸術劇場で、ミュージカル「アニオー姫」(12日開幕、同所=11日にプレビュー公演)のゲネプロと囲み取材に臨んだ。
17世紀を舞台に、日本の商人とベトナムの王女の国境や身分を越えた愛と絆を描く、日越共同制作のオリジナルミュージカル。「長崎くんち」の演目として現在まで語り継がれる史実がベースとなっている。
田代は小野田龍之介(35)とダブルキャストで荒木宗太郎を演じる。宗太郎が船乗りであることから「劇場の徒歩圏内にある大桟橋と山下公園に行って、海と船を眺めて劇場入りしました。せっかくの横浜ですので、ぜひ観客の皆さんも海を眺めて作品をご覧になっていただきたい。舞台を見た後に見る海の景色が、また違って見えるかなと思います」とあいさつした。
オペラ版は上演されたことがあるが、ミュージカルはこれが世界初演。楽曲も新たに書き下ろされた。「意識してつくったところがありまして。日本人の方が見てもベトナム人の方が見ても、これは自分たちの物語なんだと思える、誇りに思える物語にしようということをシェアしながら組み立てていきました」。劇中では長崎弁とベトナム語にも挑戦している。
約400年前の物語だが、普遍的な愛を描く。「尊い日常こそが本当の幸せなんだと思わせられる作品。個人的には、ミュージカルでは初めての日本人役に挑戦しておりますので、ぜひ注目していただきたい」と話した。
アニオー姫役は音くり寿(29)と、ベトナム人女性を対象としたオーディションで選出されたドー・ファン・ザ・ハンがダブルキャストを務める。