落語家林家菊丸(52)が10日、大阪市内で「3代目林家菊丸独演会2026~上方人情ばなしの世界」(11月23日、天満天神繁昌亭)の取材会を開いた。
前名の染弥時代から続けているライフワークの独演会。14年に菊丸を襲名してからも続け、コロナ禍の際は座席を間引きしてでも開催するなど思いは強い。
今回は先代の2代目林家菊丸が作ったとされる「吉野狐」と他に2席を演じる。
先月22日に脳梗塞(こうそく)をへて、闘病中の師匠林家染丸の芸歴60周年と喜寿を祝うエッセー集出版を記念した一門会に出演。改めて、師匠の芸の幅の広さを実感した。
「先人から受けたものをただ受け継ぐだけではなく、私がどういい話に化けさせていけるか。師匠への思いから温故知新の精神が出てきた」
自身も芸歴32年を迎え、NSC(吉本総合芸能学院)で講師も務めるようになり、「授業で人情ばなしを聞いてもらって感銘を受けてくれた。世知辛い現実にはない世界観に浸りたいという思いがあると聞いた」と発見もあった。
独演会に向け「上方には生粋の人情ばなしはあまり多くないですが、令和のお客さまに共感していただけるように。こういう時代だからこそ、人情味、人間くさいところをぜひ落語を通じて楽しんでいただきたい」と意気込んだ。
名古屋公演は11月28日に大須演芸場で。