野口五郎、ピアニストの文音と父娘で43年ぶり紅白歌合戦出演へ 100周年N響とコラボ

サントリーホールの「A new chapter~新たな章へ~」でNHK交響楽団と文音のピアノの演奏をバックに歌う野口五郎

歌手野口五郎(70)が、大みそかの「第77回紅白歌合戦」で43年ぶり12回目の出場をすることが13日、分かった。今年、創立100周年を迎えたNHK交響楽団(N響)とのコラボで、娘のピアニスト文音(24)とともに父娘出場を果たすことが濃厚。制作サイドが近く正式に打診する方向で調整している。

野口は1972年(昭47)に、当時の最年少記録だった16歳10カ月で初出場。「めぐり逢う青春」を歌った。71年に「博多みれん」でデビューして、五郎(56)の名前通りに今年56周年を迎えた野口は、現在も精力的な活動を続けている。22年(令4)には、同い年で10代から活躍する野口を尊敬する桑田佳祐(70)から声をかけられ、チャリティーとしてリリースした「時代遅れのRock'n'Roll Band」に佐野元春、世良公則、Charと参加。紅白に特別企画で出演して歌っているが、野口五郎としては実に43年ぶりの出演となる。

N響は1926年(大15)年に新交響楽団として設立。日本交響楽団を経て、51年にNHK交響楽団と正式に改称した。公共放送であるNHKにとって、その文化を代表する大切な楽団だ。紅白歌合戦では25年に歌手石川さゆりのバックで「天城越え」を演奏した。今回は栄えある100周年を飾る企画がNHK内部で検討されてきた。

野口とN響は、22年に東京音大在学中だった文音がN響のユニット「ゲートウェイ・ゾリステン」の公演にピアニストとして参加したことから縁ができた。クラシックを基調とした演奏を生かせる歌い手を探していたN響サイドからオファー。クラシック音楽が最も美しく響くよう設計された日本最高峰の音響を誇る東京・赤坂のサントリーホールのコンサート「A new chapter~新たな章へ~」で、コンサートマスター長原幸太氏をはじめとするN響のメンバー22人と野口父娘の共演が、今年8月14日に実現した。

NHKは今年、放送開始101年目に踏み出した。N響と野口五郎、文音父娘との絆で新たな歴史を刻むつもりだ。