<ニッカンスポーツ・コム/芸能番記者コラム>
乃木坂46「真夏の全国ツアー2026」が残すところ明治神宮野球場公演のみとなった頃、メンバーの長嶋凛桜(19)に連載「坂道の火曜日」のインタビューをする機会に恵まれた。連載取材の良さの一つはこれか、と大きな驚きの残るインタビューだった。
自身初のセンター曲となった6期生楽曲「命の色」について聞き、ツアーにかける思いなどさまざまな話を聞いた。野球好きメンバー「乃木坂野球部」のイベント出演などが日頃の活動にも好影響を与えていることなど明かしつつ、加入2年目の夏を過ごす自身の変化についても触れた。
約1年3カ月ぶりに全員がそろった6期生の変化を聞くと「いい意味でどんどん皆が素を出し始めて、殻を破りつつあります」と進歩を語った。特に自身については「学生時代に友達と過ごしている時の自分に結構近い状態だと思います」と自然体の様子。「ラジオ(文化放送・レコメン!隔週月曜日)を担当させていただくようになって、どれだけ隠したところで全部化けの皮ははがれるなって痛感しました。なので、そのまんまがいいな、と思っています」ときっかけを続けた。
長嶋には「レコメン!」開始前の3月にパーソナリティーを務めることについて思いを聞いていた。その際は、思いを的確に言葉にする一方で、インタビューを受けるにあたってやや緊張気味なのだろう、という印象を受けていた。
それから数カ月経過したタイミングでの今回のインタビュー。本人の言葉通り、今は素に近いのだろう。3月の時のような固さはなくなっていた。表情も口調も明らかに柔らかい上に、たくさんのエピソードを表情豊かに話す姿があった。「乃木坂46新聞2026」の取材で「乃木坂野球部」6人に話を聞かせていただいた際もそのような気はしていたが、改めて1対1で向き合ってみると変化は歴然としていた。
記者は、感じた変化をそのまま長嶋に伝えてみることにした。すると、「あの頃は結構かしこまった子でしたよね…?」と逆に質問が。記者は当時緊張だと捉えていたが、かしこまった感じとして捉えると、なるほど、確かにそうだ。
そうかもしれない、と答え、何がどう変わったのか詳しく聞いてみると、「取材を受ける時、きれいにしゃべろうとしなくなりました」という。それまでは「作文を書いてるのか、ってくらい、頭の中で文字を並べて、何を話そうか頭をフル回転させていました。ライブでMCを任された時も、一言一句全部書いて暗記するのが私だったんです。短い配信の時も」。綿密な準備を重ね、丁寧に仕事に向き合う姿勢がゆえに、形にとらわれてしまっていた。
最近では「だんだん、思ったことをそのまま話せるようになりました」と大きな手応えを得ている。「これは本当にラジオのおかげだと思います」と笑顔を見せた。
少しラフになったからこそ余裕も生まれ、新たな一面を見せられるようになったのだろう。「真面目な部分を良い意味で少し削ったおかげで、素が出てきたってことかもしれません」。出てきた「素」がパフォーマンスにも好影響を及ぼしているのではないかと、ツアーのステージでの姿を見て感じた。
とはいっても、前回のインタビューから今回まで半年も経っていない。見方によっては、短期間で大幅に変わったとも思える。長嶋も「まだ5カ月くらいですか…もっと前に感じます。そう考えたら怖いですね(笑い)」と驚いていた。
自身でも思わず「怖い」と評する変化。わずかな期間で爆発的な変化を遂げることが可能なのが人間であり、その様子を取材できるのが連載の良さかもしれない。まだまだ可能性を秘めているだろう長嶋が今後見せてくれるさらなる変化が楽しみになった。【寺本吏輝】