女優中村ゆり(なかむら・ゆり、本名・中村友理)さんが9月1日、直腸がんのため死去した。44歳。14日、所属事務所から発表された。
中村さんがCMに出演した生命保険会社、日本生命は15日、追悼コメントを発表。「中村ゆりさんの訃報に接し、心よりお悔やみ申し上げます」とし、「中村さんには、当社のCMにご出演いただくなど、これまでさまざまな場面でお力添えをいただきました。撮影やイベントを通じて、素敵な笑顔と温かいお人柄に触れさせていただいたことを、私たちも大切な思い出として心に刻んでおります」と感謝した。
同社は「これまでのご活躍に敬意を表するとともに、謹んで哀悼の意を表します」としのんだ。
同社が追悼コメントを発表すると、フォロワーから「期間限定で放映していただけませんか」「今後も放送して欲しい」など再放送を熱望する声が上がっている。同社は日刊スポーツの取材に対し、「現時点では、中村さんのCMの今後の放送予定は未定です」と回答した。
中村さんは2019年、日本生命のCMに起用された。「笑顔が大好き篇」で演じたのは、小学生の男の子を育てるシングルマザー役。子供目線の作文では、「お母さんは毎日、とても楽しそうです」と読み上げられるが、実際に映るのは、家族のために得意先を奔走し、疲れのあまり買い物の列で眠ってしまう営業職の女性。それでも子供の前では笑顔を絶やさないが、ある日、医者から「再検査結果通知書」とともに「できるだけ早く」と病気の治療をうながされ、子供のために入院を決断する場面もあった。子供からの「ママ頑張れ」のエールに力強くうなずき、授業参観で「お母さんの笑顔は宇宙一だと思います」と作文が読み上げられると、涙を見せるシーンも演じた。
最後は中村さんが「私には、前を向く理由がある」と、力強く宣言する。同CMは翌20年に、「第58回JAA広告賞 消費者が選んだ広告コンクール」で入賞した。