織田裕二(58)が18日、東京・TOHOシネマズ日比谷で行われた主演映画「踊る大捜査線 N.E.W メトロポリスを駆け抜けろ!」(本広克行監督)初日舞台あいさつに登壇。12年9月公開の映画「-THE FINAL」以来、14年ぶりの新作の壇上で「やっちゃったんで…しかも、あの終わり方でしょ? と、私は勝手に想像しています」と、さらなる続編の製作、公開を期待した。
「踊る大捜査線」は、フジテレビ系で97年1月期に連続ドラマとして放送された。織田演じる、脱サラして警察官の試験を受けて刑事になった青島が、臨海副都心の東京・台場にある湾岸署の強行犯係に配属され、同署を舞台に階級社会で生きる刑事や警察官の日常をリアルに、ユーモラスに描いた。
今作では、警視庁捜査一課に着任した青島俊作が、東京都内で誘拐事件が発生し、身代金を指定の場所まで持ってくるよう指示をし、間に合わなければ街を爆破するという犯人から“運び屋”に指名される。史上最悪クラスの難事件が次々に押し寄せ、青島は事件解決のため仲間とともに東京の街を走りに走りまくる。織田は、冒頭に「本当に長いこと、お待たせしてすみません。14年ぶりになりますが、青島、帰ってきました」と口にした。青島という役の俳優人生における位置付けを聞かれ「「青島がどんな存在か? 僕の俳優人生で出会えた、No.1です」と答えた。
03年7月に映画「-2 レインボーブリッジを封鎖せよ!」が公開され、翌年の04年3月に、青島の師・和久平八郎を演じた、いかりや長介さんが72歳で亡くなった時点で、織田は「2が終わった後、和久さん(いかりやさん)が亡くなられて、それでいったん、終わったと思った」とシリーズの終了を感じたという。それが、0年7月公開の「-3 ヤツらを解放せよ!」が公開され「もう1回、3から始まって、5年間くらいのタームで、定年までやるかなと思ったんですね」と自分の中で仕切り直したが「まさか4でFINALになると、思ってなかった自分がいた。気持ちを何処に持っていったら良いか、戸惑った」と、映画第4作目の「-THE FINAL」でストップしたことに驚いたと振り返った。
その後「人というのは忘れる生きもので、忘れた頃に刑事ドラマの話しが来るようになった。NHKとテレ朝で」と、23年のNHK「ガラパゴス」と、今年6月27日にテレビ朝日系で放送された「ダブルエッジ~甦った男」への主演オファーが来たという。「その時、ちょっと待って。『踊る-』どうなってるんだ? 本当にやらない確認して? と言ったら『やらない』と言うのでやったんですよ」と「踊る」がなかったからこそ受けたと明かした。そして「(『踊る』を含め)私、最近、警部補を3つやってます」と言い、客席を笑わせた。
今作の青島については「見てもらったら分かると思いますが、警部補で出世していません」と説明。「(新作を)ずっと、やりたい、やりたいとは思っていたんですけども、なかなかやろうと言ってくれなかった」とも語った。24年には、柳葉敏郎(65)が警察庁長官官房審議官になって警察の組織改革に挑むも、27年前の青島との約束を果たせず、辞して故郷の秋田に帰京した室井慎次を演じた24年の映画「室井慎次 破れざる者」「-生き続ける者」が公開。青島役として出演したが、当初、出番はなかった。本広克行監督(61)は「室井さんのヤツで、織田さんが『俺の出番はないのか?』と言ったから、こういうことになった」と、織田のひと言が今作に繋がったと明かした。
織田は「悲しかったですよ。ある日、携帯のニュースを見たら『映画 室井』。何、それ? 冗談かと思った」と振り返った。「連絡したら、本当にやると。台本を読ませていただけませんか? と言ったら、出番がない。そして室井さんが亡くなっている。冷たくないか、お前たち、と。出番ないの? 室井さん、死んじゃうのに、と」と声を大にした。さらに「『ちゃんと、やるよ』と言ったら、もう台本はできあがってるんで、最後の方にチラッと終わった後に付け足し」と続けた。そして「ギバさんに、ただ遠くまで会いに行っただけ。でも、うれしかった。全てから解放されたような、ギバさんのお顔を見た時」と撮影を振り返った。
◆「踊る大捜査線 N.E.W メトロポリスを駆け抜けろ!」 ある日、東京都内で誘拐事件が発生。犯人は身代金を指定の場所まで持ってくるよう指示をし、間に合わなければ街を爆破するという。そして、なぜかその“運び屋”として青島俊作(織田裕二)を指名する。さらに、3Dプリンター拳銃を使用した連続殺人事件も発生。殺された被害者の1人の科学者が持っていた毒性ウイルスも盗まれており、警視庁には「ウイルスを街にばらまく」という脅迫文が届く。