声優水島裕が森田健作ラジオ きっかけは40年前の西村知美デビュー映画「ドン松五郎の生活」

収録に参加した、左から西村知美、水島裕、森田健作、酒井法子

声優の水島裕(70)が、27日のFM NACK5「森田健作 青春もぎたて朝一番!」(日曜午前6時30分)と28日のニッポン放送「森田健作 青春の勲章はくじけない心」(月曜午後6時20分)にゲスト出演する。

両番組への出演は、ニッポン放送「青春の勲章はくじけない心」の番組のアシスタント西村知美(55)との縁がきっかけ。西村のデビュー作となった1986年(昭61)の映画「ドン松五郎の生活」で、メイキングビデオのナレーションを水島が担当した。

その後、西村が20代になって、シンガー・ソングライターさだまさし(74)が毎年8月6日に出身地の長崎・稲佐山で無料で開催してきた野外コンサート「長崎から…夏」での再会をきっかけに距離が縮まった。

西村は「仕事仲間という枠を超え、今は家族ぐるみの付き合いです。私の娘も水島にかわいがってもらっています」と話している。

今年1月に水島の「70歳の古希LIVE」を見た西村は、ステージで水島が発した、ある言葉が強く心に残った。「楽しい、楽より、おもしろい」。人は「楽しい、楽な」人生を求める。しかし水島は、難しいことに挑戦して、乗り越える力を身につけていくことの方が「面白い」と考える。西村は「すごく心に刺さりました」と、自らの2026年のテーマにした。

今年は西村にとってデビュー40周年。今年3月には40周年ライブに挑戦した。「歌が苦手」と感じている西村にとって、不安も大きかったが、水島の言葉を思い出して乗り越えた。「楽するよりも、面白いことを選ぼう」とステージに立った。

西村は、声のプロとしての水島にも尊敬のまなざしを向ける。特に感心しているのが「鼻濁音」だという。「裕さんの鼻濁音って本当に素晴らしい。私も意識するようにしているんですが、難しくて…」と話している。

水島が現在、力を注いでいるのが子どもたちの育成だ。所属する「81プロデュース」で、小学生のための声優養成クラス「81キッズ」の代表講師を務めている。

水島は、子どものセリフには大人にはない「無敵さ」「不思議な魅力」があると感じてきた。自身も13歳の時、映画「くまのプーさん」でクリストファー・ロビン少年の声を担当。劇団若草で活動した少年時代と、その後の長い声優人生の経験から、「うまい、下手」だけでは説明できない声の魅力を実感してきた。

特にナチュラルな現代劇では、技術的には大人の声優が上でも、子ども自身が演じることで生まれるリアリティーがあるという。

だから、水島は「うまくなってくださいとは言わない。技術を磨きながらも、その人にしかないものを見つけてほしい」と話した。

もう一つ、子どもたちに伝えているのが「『別に』という言葉は使わないほうがいい」という教え。「別に」と口にすることで、自分が本当は何を感じているのかを探さなくなってしまう。「一番怖いのは何も感じないこと。楽しい、悲しい、悔しい、うれしい、そうした心の動きを感じることが、表現者としてだけではなく、人間として成長する力になる」と話している。