英国の世界的なロックバンド、ザ・ローリング・ストーンズの新曲「Back in Your Life」(バック・イン・ユア・ライフ)が、山﨑賢人(32)と松下洸平(39)のダブル主演映画「殺人の門」(金井紘監督、27年2月19日公開)の主題歌に23日、決定した。同曲は、7月10日に発売された3年ぶりの新作アルバム「Foreign Tongues」(フォーリン・タングス)に収録。同バンドの新譜楽曲が、邦画の主題歌に起用されるのは史上初めて。
今回の主題歌決定は、椿宜和プロデューサーが、ザ・ローリング・ストーンズ側から、ボーカルのミック・ジャガー(82)とギターのキース・リチャーズ(82)が、幼少期からの友人だった話を直接、聞いたことが1つのきっかけとなった。7月に68歳で亡くなった作家・東野圭吾さんの03年の小説を実写化する「殺人の門」は、山﨑が演じる倉持が、松下が演じる田島の人生を狂わせ続けながら、田島がどんなに逃げても、必ず“親友”として戻ってくる倉持の“悪意のおり”から、どうしても逃れられない、約30年に及ぶゆがんだ友情が舞台を令和に置き換えて描かれる。
山﨑と松下も、22年10月期のTBS系日曜劇場「アトムの童」で親友役を演じたことをきっかけに、プライベートでも親交を深めてきた。椿氏は、現実と劇中の双方が重なり合うような映画と、1962年(昭37)結成から1度も解散はなかったものの、時に激しく衝突しながらも唯一無二の絆を築いてきたミックとキースとの関係性に親和性を感じた。そこで、ユニバーサル ミュージックを通じて、英ロンドンのザ・ローリング・ストーンズに打診。プロット(あらすじ)と脚本を英訳して渡したところ、内容を確認したバンド側から、映画とバンドの関係性にシンクロするものがあるとOKが出た。そして「この映画の内容なら、この楽曲がある」と、逆提案を受けたのが「バック・イン・ユア・ライフ」だ。
「バック・イン・ユア・ライフ」は、「フォーリン・タングス」に収録された全14曲中、最長となる6分13秒の、ミディアムテンポのラブバラードだ。歌詞には「どうすればもう1度 君の人生に戻れるのか? 友達を失うのは嫌だ 僕は君を笑わせようとしたし 君を泣かせようとした 僕たちの物語はこれで終わりなのか?」などと、失われゆく関係性への葛藤がつづられた。そこには、ミックとキースとの関係性が投影されている。その歌詞と「殺人の門」のテーマは、ザ・ローリング・ストーンズの推薦通り、深く結びついている。今回の主題歌決定を受けて、ザ・ローリング・ストーンズはコメントを発表した。
「やぁ! 日本のみんな! 新曲『バック・イン・ユア・ライフ』が映画『殺人の門(Gate of Murder)』の主題歌に選ばれて、とてもうれしいよ、来年2月の上映が待ち遠しいね。アルバム『フォーリン・タングス』と合わせて聴いてほしいな。この曲は友情について描かれている映画のストーリーにも、すごく合っていると思うよ。主演のケントとコウヘイも、この曲を気に入ってくれたらうれしいよ」
金井紘監督のコメント全文は、以下の通り。
世界中の誰もが知る、あのザ・ローリング・ストーンズに「殺人の門」の主題歌をお願いできるなんて、言葉にできない感動と敬意で胸がいっぱいです。初めて「バック・イン・ユア・ライフ」を聴いた時、狂おしく交錯する倉持と田島の人生そのものが静かに目に浮かびました。
「倉持って、田島って、一体なんだったんだろう--」
そんな思いを巡らせながら余韻に浸れる映画最後の5分間を、ザ・ローリング・ストーンズがプレゼントしてくれました。
ぜひ劇場で堪能していただけたらうれしいです。