豊川悦司(64)と山口智子(61)が26日、東京・TOHOシネマズ新宿で行われた、94年の主演映画「undo」と96年「PICNIC」(岩井俊二監督)4Kリマスター公開記念舞台あいさつに登壇し、およそ30年ぶりに再会した。
豊川は、岩井俊二監督(63)が手がけた93年のフジテレビ系ドラマ「打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?」を引き合いに「花火をどこから見るか、なんて考えている人が、いるんだと、まず驚いた。普通、こう(下から)見るよね」などと、同監督の並外れた発想力を評した。
豊川は、桃井かおり(75)からの紹介で岩井監督と出会ったと明かし「『豊川ちゃんさぁ、君にピッタリの監督がいるんだけど、今度、紹介してもいい?』と言うから、誰かと思ったら岩井さんだった」と、桃井のマネをしながら振り返った。
その後、同監督が手がけた94年のフジテレビ系「世にも奇妙な物語 冬の特別編」で初タッグを組んだという。「一緒にやって、すごく体感が良かった。いろいろな人に、こういう監督さんがいるんだよと…智ちゃんは、その1人。興味を持ってアプローチしてくれた」と紹介した山口も、同監督に興味を持ったと語った。
山口は、豊川の話を受ける形で「あの世界を、テレビでぶちかましてくださったのが、すごい衝撃的で、うれしくて」と笑み。「テレビ、ドラマって、こんなものでいいんじゃない? という、お決まりの雰囲気を突き破り、ぶち壊してくれ、こんな夢のあるものを、テレビでやって良いんだと」と、豊川同様「打ち上げ花火-」で、岩井監督に心酔したと語った。そして「豊川さんに『岩井さんに会いたい』って言ったら『じゃあ、居酒屋で会う』みたいな感じで発展して」と振り返った。
岩井監督は「こんな映画、撮る? って居酒屋で、おしゃべりから始まって『じゃ、営業して枠、探します』と。フジテレビさんがOKし、実現した。こんな映画、なかなかないよね。楽しさ以外、何もない」と振り返った。司会から、3人で新作を作る可能性について聞かれると「30年、たちましたけど、また再結成して何か作れたら最高。小さい、自主映画みたいなやつを、やれたらいいでしょうね」と笑みを浮かべた。
「undo」は、94年10月に東京・シネスイッチ銀座で1週間限定公開されると、レイトショーながら連日、長蛇の列が発生し銀座を騒然とさせ、95年8月のテアトル新宿のロードショーでも劇場動員記録を塗り替え再上映を求める問い合わせが殺到した、今もなおカルト的人気を誇る。