雨の中の屋外ライブって正直どうなの?アイドルに素朴な疑問を投げかけてみたら裏側が見えてきた

日向坂46正源司陽子(2026年撮影)

<ニッカンスポーツ・コム/芸能番記者コラム>

8月27日から9月26日まで、東京では31日連続で降水を観測したという。言われてみれば常に傘を持ち歩いていた記憶があり、連続こそしていないものの、8月以降はきれいに晴れることが少なかったように思う。

雨が続くと、エンターテインメントにも大きな影響が及ぶ。今年は特に台風直撃が多いこともあり、音楽フェスや各種イベントの中止、プロ野球の雨天中止などが目立った。中止にならずとも、雨の中行った屋外イベントも多いだろう。

実際、雨の中で立つステージは演者視点でどう映るのだろうか。素朴な疑問をアイドルに投げかけてみたことがある。

今年4月、日向坂46は横浜スタジアムで7周年記念ライブ「7回目のひな誕祭~Welcome to HINATAZAKA ROCKESTRA~」を行ったが、その1日目はとんでもない豪雨に見舞われた。ライブからしばらくして日向坂46メンバーにインタビューする機会が何度かあり、ライブを振り返りながら雨のステージの感想を聞いてみた。

正源司陽子(19)は「雨だからこそできた演出があって、会場の気持ちの持っていき方など学ぶことが多かったです」と振り返っていた。横殴りの雨、かつステージ上でスリップしかねない状況だったが「ステージはクッション性があるものだったり板だったり、時と場所で変わるんですけど、今回は板だったので水が全部下に落ちて、踏み込むことができました」という。踏み込むことはできても「(衣装の)靴がサンダルだと滑りやすいかもしれません。中でつるつるしちゃって」。観覧しているだけでは分からない裏側が少しずつ見えてきた。

藤嶌果歩(20)に聞いた際には「暖かかったです!」と笑顔で返答が。ステージ上では「絶対転ばないようにしようね、って裏で皆で言い合って確認していました」とスリップ対策を徹底して意識。「サンダルを履いていると滑りやすいと分かっていたので、特に気をつけていました」と自身が持つ経験をメンバーにも共有し、万全を期して挑んでいたという。

客席から見ていて、よく滑らず、転ばずに踊れるな…と考えていたが、一口に対策といっても、いろいろと要素があることが見えてくる。

ちなみに、異なるグループ含め他にも何人かに雨について質問した結果、多くは「雨でも全然元気です!」といった力強い回答をしてくれた。また、雨に打たれた翌日も公演がある場合は長風呂をしたり分厚い布団を使ったり、とにかく身体を温めてから寝ることに限るらしい、ということも見えてきた。当然と言えば当然だが、やはり基本は大事、ということなのだろう。

日向坂46が9月に開催予定だった「ひなたフェス2026」は、まさに台風直撃の影響を受けて無念の中止となってしまった。天気という外的要因には悩まされることも多いのが現実だ。

しかし、決行できる程度の雨ならば、時としてその日だからこそ見られる景色があるかもしれない。天気がエンターテインメントに影響を及ぼさないよう神頼みしつつ、“生”であるからこその楽しみ方も見出していきたいと思う、そんな湿った夏だった。【寺本吏輝】