フジテレビのドラマ「北の国から」などで知られる脚本家の倉本聰(くらもと・そう、本名山谷馨=やまや・かおる)さんが18日、多臓器不全のため死去した。91歳。倉本財団が28日、公式サイトで発表した。「北の国から」のスナック「駒草」のホステスこごみ役などで知られる女優児島美ゆき(74)が日刊スポーツに追悼のコメントを寄せた。
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76年にゲスト出演した日本テレビの「前略おふくろ様」の頃に倉本先生と初めて会いました。ちょうど、その頃に先生はドラマのロケ収録で知り合った歌手の北島三郎さんの“付き人”をシャレで務めてらっしゃいました。その後、82年にTBS「ガラスの知恵の輪」、84年に「北の国から」に出演させてもらいました。
先生からはお芝居だけじゃなく、いろいろなことを教えてもらいました。初めて会ったころに「お前さんほどのバカを見たことがない」って言われたんです。それで2年くらい前に「東京に出て来るのも最後になるかもしれない」って、上京してきた時に会って聞いたんです。「私、随分、お世話になって、最初の頃に『お前さんほどのバカを見たことがない』って言われたんですけど、今でもそうですか」って。
先生は「そうだな、会ったことないかもしれない。でもね、天使はバカじゃないとできないんだよ」って言ってくださった。うれしいとかじゃない。先生の本物の物書きとしての才能でほめていただきました。まるで、せりふの様な言葉。感謝しかありません。
19年にテレビ朝日の「やすらぎの刻~道」に出させていただいた時は、10代の坊やの“筆下ろし”をする役をいただきました、60代で。「お前さんに書いたんだから、何にもするな」と言われました。愛を感じたというか、多分、先生はこごみさんを好きだったんじゃないかと感じています。
先生は「北の国から」の時に、吉岡秀隆君に「音楽は何を聞いてるんだ」と聞いていました。私にも「最近どこに行って、何をやっている、何を食べて、どんな遊びをしているんだ」と。天才だけど、地道な取材をしてらっしゃいました。
温かで、素晴らしい方。「北の国から」で終わらないで、その後も出演させていただけたのはうれしかったですね。ありがとうございます。ご冥福をお祈りします。