脚本家の倉本聰(くらもと・そう、本名山谷馨=やまや・かおる)さんが18日、多臓器不全のため死去した。91歳。倉本財団が28日、公式サイトで発表した。「前略おふくろ様」第2シーズンや「やすらぎの郷」など数多くの倉本作品に出演した女優風吹ジュン(74)が、所属事務所を通じてコメントを寄せた。
風吹は「追悼のことば」として「倉本聰先生の訃報に接し、謹んで哀悼の意を表します。倉本作品に携わった多くの諸先輩方とともに、今は見送る側となりました私ですが、先生のご永眠を、あえて『ようやく訪れた安らぎ』と受け止めたいと思っております」と思いをつづった。
「それほどまでに先生は、力強く、厳しく、熱く、そして温かな生涯を送られたと信じております。先生は、いつも笑顔を絶やさない方でした。ですがお仕事場は一転し、1976年第二シリーズ『前略おふくろ様』のリハーサルでは、目を三角にして厳しく、一つひとつの台詞に耳を澄ませ、演者や演出に深く関わり、労を惜しまれませんでした。大勢が出演する場面では『リングリングリング!』と声をかけて演技に活気を与え、それが作品の面白さにも表れていたように思います」と振り返った。
「こうしている間も次々と思い出が込み上げお別れの言葉も感謝も尽きません………先生、長い間本当にありがとうございました。どうぞ安らかにお眠りください。心よりご冥福をお祈り申し上げます」と悼んだ。