引退伊東四朗とラジオ「そんなにしゃべることが得意でもない私をなぜ」69年の芸能生活に終止符

左から吉田照美、伊東四朗「伊東四朗 吉田照美 親父・熱愛」番組開始当初の1997年4月撮影(文化放送提供)

喜劇役者として活躍し、タレント、ラジオのパーソナリティーとしても活動する伊東四朗(89)が、引退することを発表した。1日、所属事務所のオルテ企画と文化放送が書面で発表した。

近年は俳優としての活動も平行しながら、同局「親父・熱愛(パッション)」(土曜午後3時)への出演を中心にラジオ・パーソナリティーの仕事を続けてきた。来年6月15日に90歳の誕生日を迎えることで、芸能活動に終止符を打つことを決断した。

ラジオ番組は来年6月12日が最後の出演となる。これに伴い、番組も同日で終了する。

コメディアン、タレントとして活動してきた伊東だがラジオとの付き合いが始まったのは1984年(昭59)にさかのぼる。

レギュラー番組「伊東四朗のあっぱれ土曜ワイド」(84年4月7日~96年9月28日)は、土曜午前の大型生ワイド番組として12年半にわたり放送。「そんなにしゃべることが得意でもない私を、なぜラジオに誘ってくれたのか、文化放送の偉い人の発想はどんなものだったのか不思議でならない」と当時を振り返るが、ラジオは伊東にとって欠かせないライフワークとなった。

後継番組で、現在の「伊東四朗 吉田照美 親父・熱愛」(97年4月13日スタート)は、伊東と吉田照美が「親父」目線で世の不条理に苦言を呈し、市井の常識と向き合い舌鋒鋭く意見を発信。笑いも交えて土曜の午後を明るく彩ってきた。27年4月には30周年を迎える長寿番組となる。

◆「伊東四朗 吉田照美 親父・熱愛(パッション)」 1997年4月にスタートした番組は、当時60歳を迎える目前だった伊東四朗と、吉田照美の「年の差コンビ」によるトーク番組として誕生。同局水谷加奈アナウンサーもアシスタントとして出演。通算放送回数は次回10月3日(土)放送で1493回を迎える。

◆伊東四朗(いとう・しろう)1937年(昭12)6月15日、東京・下谷(現台東区)生まれ。58年に劇団「笑う仲間」研究生。59年「石井均一座」。61年に三波伸介、戸塚睦夫とぐうたらトリオ結成。62年てんぷくトリオに改名。69年NHK大河「天と地と」。73年に戸塚さんが死去。76~78年に電線マンでベンジャミン伊東。82年、三波さんが死去。83年NHKテレビ小説「おしん」。94~99年NHK「コメディーお江戸でござる」。97年に文化放送「親父・熱愛」開始。97~07年、日本テレビ「伊東家の食卓」。166センチ。血液型O。