<ニッカンスポーツ・コム/芸能番記者コラム>
WEST.活動終了はSTART ENTERTAINMENTを巡る話題の中でも、意外性のあるニュースだった。
この10年あまりでメンバーそれぞれを取材する機会があり、そのたびに熱いグループ愛を聞いていたからだ。
中間淳太(38)が「グループ内には年齢差がありますが、3年目を迎えて自然に互いを呼び捨てにできるようになり、1つのチームになった実感があります。ツアーの時はそろってその地方のおいしいものを食べに行きます」と語っていたのはちょうど10年前だ。
同じ年、全国ツアーを目前にした藤井流星(33)は「みんなでライブの話ばかりしていますね。全部自分たちで決めたいグループなんで」と明かした。
そろって関西ジュニアで育ったメンバー。桐山照史(37)は「最近みんなでボードゲームにはまっています。楽屋はそうとううるさいかも。互いの関係は10代の頃で止まっている感じですね」と8年前のインタビューで語った。
この年、ニューシングルのリリース直前に取材した神山智洋(33)は「僕らの明るく前向きな思いが詰まった作品です」と笑顔で話した。
4年前に取材した小瀧望(30)は「10周年まであと2年、それぞれが駆け足で頑張ってます」と最年少らしい前向きな姿勢が印象に残った。
翌年、濵田崇裕(37)は「10年目を前に7人の思いが重なる部分が増えてきています」と確かな一体感を口にしていた。
そもそもデビューまでには曲折があった。「7人でデビュー」が浮上した後、「4人で」という話も持ち上がった。結局、事務所に嘆願する形で7人体制が決まった。この時、嘆願の中心にいたのが重岡大毅(34)だったと聞いている。
事務所のトップにいわば「直訴」する形での異例のデビューは他のグループと比べても、格段に強い求心力を生んでいたと思う。
年齢を重ね、最近になってメンバーそれぞれに事情ができ、微妙なズレが生じると、求心力が強かった分だけ、きしみが大きかったのだろう。
「7人」にこだわって出発したグループだからこそ、今年8月、藤井と小瀧が脱退を発表した時には、メンバーそれぞれの頭に「活動終了」が浮かんだに違いない。
脱退発表からわずか1カ月のグループ活動終了は、はたから見ればあまりにあっけないが、熱く全力疾走してきたメンバーにすれば、らしい終わり方なのかもしれない。【相原斎】