矢方美紀、乳がん発症から9年 ステージ3Aを経験「小さな幸せが大きな幸せにつながっている」

乳がん啓発イベント「ピンクリボンフェスティバル2026」に出席した矢方美紀(撮影・会田京叶)

元SKE48で声優、タレントの矢方美紀(34)が1日、都内で行われた乳がん啓発イベント「ピンクリボンフェスティバル2026オープニングナイト」に出席した。

25歳で乳がんを発症した矢方は、発見のきっかけについて「家に帰ってテレビをパッとつけた時に、ニュースで乳がんのお話を聞いて、若年性乳がんという言葉を初めて聞きました」と振り返った。その後、左胸を触ると「本当にビー玉のようなものが、左の胸の上にポコッとあるな」と硬いしこりを発見。「痛くなかったっていうのが自分の中で勝手に安心に変わってしまって」と当初は様子を見ようとしたが、知人女性から「それは放置しちゃダメだ。病院に行った方がいいよ」と言われ、受診を決意した。

当初はステージ1と診断されたが、検査でリンパ節への転移が判明しステージ2Bに。その後、左乳房とリンパ節を全摘出し、病理検査の結果、ステージ3Aと判明。抗がん剤、放射線治療を受け、現在もホルモン療法を続けている。25歳から「10年間行っていきます」と言われた治療も、来年で終わるという。

治療中は仕事との両立にも悩んだ。「薬の副作用で逆に顔がパンパンに腫れてしまったり、あとは髪の毛も脱毛してしまったり、顔色も良くないっていう状況が続く中で、自分がステージに立ち続けることで、誰かを幸せにできるのかな、誰かに元気を与えるきっかけになれるのかなっていう不安もあった」と吐露。それでも周囲の支えを受けながら仕事を続けてきた。

発症から9年。「辛いことであったり、苦しかったなってことも本当にたくさんあるんですけど、それ以上に病気になって、この『がん』っていうのを経験して感じられた気持ちであったり、出会えた人っていうのもたくさんいる」と振り返った。

最後は「本当に小さな幸せで生きてきているなっていう風に思うんですけど、本当に小さな幸せが大きな幸せにつながっていると信じながら、今後も歩んでまいります」と笑顔で締めくくった。

矢方はSKE48卒業後の18年に乳がんを患ったAYA世代(思春期・若年成人)のがんサバイバー。左乳房全摘出とリンパ節切除手術、抗がん剤治療、放射線治療を経て、現在も治療を受けながら自身のがん体験を発信している。