元テレビ朝日社員の玉川徹氏は7日、同局系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜午前8時)に生出演。
簗和生農相が今年2月の衆院選で自身を支援しなかった地元自治体の道路予算を「大幅にカットした」と、身内の会合で発言していた問題をめぐり、高市早苗首相が簗氏を更迭しない理由を問う中で、首相が簗氏に関して発した「13文字」に触れ、強い関心を示した。
簗氏は「予算カット発言」が一部で報じられた直後は事実関係を明確に認めていなかったが、臨時国会初日の5日になって報道陣の取材に、発言の事実を認めて撤回し初めて謝罪。その上で、国交省へのはたらきかけを否定した。一方、簗氏が衆院選後の5月の党会合で、衆院選で首長が自身を支援しなかった那須烏山市と那珂川町に触れ「道路予算は大幅にカットした」と発言した内容に関して国交省が6日の会見で調査結果を公表し、簗氏がこの2自治体の予算配分額に関して、黒田昌義官房長と佐々木紀国交副大臣(いずれも当時)に照会していたことを明かした。時期は、2026年度の予算配分額が決まる前で衆院選直後の2月中旬ごろ。国交省側はその時のメモなどの記録は残っていないと主張し、黒田氏が「はっきりと覚えていないが、働きかけや圧力はなかったと思う」と説明したと明かした。
番組では一連の経緯を詳報。見解を問われた玉川氏は簗氏について「会見で6回も『不徳』とご自身が認めるほど、『不徳』な方。そんな方が大臣をやっていいのかなという話」と厳しく指摘。また、「ご自身が会見の中で、なぜ『不徳』と何回も言っているんですかと聞かれて、『少し誇張したような表現をしてしまった』と。(予算カット発言は)ない、と言っているんですよね。『ない』と『誇張』は、全然違いますから、意味としては」「誇張は、一部あるものを大きく言うことであって、大臣がおっしゃっている『誇張』になると、一部はあったのねというふうに、言葉からは受け取らざるを得ない」とも述べた。
その上で、この日解説で出演した同局政治部官邸キャップの千々岩森生氏に「おうかがいしたい」と切り出し、「任命まではいいけれど、こういう状況になって、本人も自分は『不徳』な人間だと言っているような人物を、なぜ総理は更迭しないのか」と述べ、「そうなってくると気になるのが、『私の大事なやなちゃん』という、選挙の応援演説で言っていたこと」と、2月の衆院選時の首相の応援演説での言葉に着目。「どういうことなの?なぜそういうことになるの?何が大事なの?」と問いを連発した。
千々岩氏は、高市首相の信頼があついとされる簗氏との関係性の近さのほか、高市首相が自分の内閣に傷がついたり、自分のテリトリーを批判されたりけがされるようなことを嫌うタイプなのではないかという見方が、自民党内にあるという取材内容を紹介。高市首相は先月17日に発足させた第2次改造内閣で簗氏を選んだばかりだ。
玉川氏はこの分析に「これからも国会で追及されるだろうし、(予算カット発言を)言った、言わないならそれで終わりなんですが、そうじゃなくて、ある自治体は(交付金を)減らして、ある自治体は増やした。この減らした理由、増やした理由を合理的にちゃんと説明せよということを、メディアも(国交省の)官僚に突きつけた方がいいと思う。その説明に納得がいかないなら、疑念はさらに深まっていくことになる」と指摘。その上で、「大臣をかばえばかばうほど、この問題は終わらないと思う。そうなると、さらに(内閣)支持率に傷がついていくということも考えられる」と述べ、高市首相が自身に近い簗氏を守るほど、内閣全体にダメージとなるのではないかとの見立てを口にした。
この指摘に、今後、報道各社から出る内閣支持率が下がるようなことになれば「まずいかもと、初めて思い始める」との分析が示されると、玉川氏は「なるほど」と納得したように応じていた。