元大阪市長で弁護士の橋下徹氏(57)が7日、カンテレ制作のフジテレビ系情報番組「旬感LIVEとれたてっ!」(月~金曜午後1時50分)に出演。衆院選で自身を応援しなかった首長の自治体の道路予算をカットしたと発言し、その後、撤回して謝罪した簗和生農相について言及した。
辞任を否定している簗氏について、橋下氏は「権力者は失格」とし、「簗さんは裏金の不記載額も突出して多かった」「お金にルーズな人は何かしら問題が起きる」と厳しく指摘した。
簗氏は2月の衆院選で栃木3区で落選し、比例で復活当選。9月の内閣改造で初入閣した。旧安倍派の裏金問題では、政治資金収支報告書に1746万円の不記載があり、24年に党から役職停止6カ月の処分を受けた。
橋下氏は小選挙区で落選し、比例で復活当選した簗氏を、選挙でみそぎを済ませたとして農相に登用したことに疑問を呈した。「比例票は自民党に対する票なので、選挙でみそぎを受けていない。高市さん、この人事はおかしいと思います」と批判した。
さらに、自身が大阪府知事だった時にも、ある大臣から予算を巡る圧力を受けたと告白。国と大阪が対立する中で「これだけ敵対するなら予算を減らすぞ」と言われたと振り返った。これに対し、橋下氏は「減らしてくれ」と応じ、翌日の記者会見で経緯を明らかにすると切り返したという。結果として、予算は満額だったと明かした。
その大臣の名前については「武士の情け」として明かさなかった。一方で、不当な圧力には、経緯を公にすることで対抗すべきだとの考えを示した。
橋下氏は、政治家が役所に働きかけること自体については「国会議員の仕事って役所への働きかけをすることが仕事なんですよ」と説明。「働きかけをやってくれてもいいわけです。ただそれが不合理だったらダメなんですよ」と、働きかけの内容や予算配分の合理性こそが問題だと強調した。