横浜流星(30)が7日、韓国で開催中の釜山映画祭に参加。アジア映画の窓部門に出品された、広瀬すず(28)とのダブル主演映画「汝、星のごとく」(藤井道人監督、9日公開)の舞台あいさつを2回、行い、合計3000人が集結した中で作品への思いを熱く語った。劇中で主人公の激変した15年の人生を演じるために、体重を62キロに増やし、57キロに落とし、最終的には48キロまで絞り上げていく中で「あまりにも体重を落としすぎて意識がもうろうとしてしまい…監督の演出が一切理解できなかった」と明かす一幕があった。
「汝、星のごとく」は小説家・凪良ゆう氏が22年8月に発表し、翌23年には第20回本屋大賞を受賞小説の実写化作品。横浜は同氏の小説を映画化し、広瀬が主演した22年「流浪の月」に出演しており、出版直後に同作と出会い「この物語を生きたい」「一緒にやりたい企画がある」と、18年の映画「青の帰り道」で出会った盟友・藤井道人監督(40)に打診。劇中で、漫画原作者としてプロを目指す青年の青埜櫂、広瀬は瀬戸内の島で育ち、いつか自分の力で出てゆきたいと夢見る中、櫂と寄り添い合う井上暁海を、それぞれ17歳から32歳までの恋愛を演じた。
横浜は映画祭のメーン会場・映画の殿堂のCinema1で、400人を超える観客を前に1回目の舞台あいさつを行った。質疑応答で、観客から「年齢層が違う演技をされましたが、このようなものを演技される時、気を使われる部分、あるいは難しい部分はないか質問したいです」と質問が出た。横浜は「15年という歳月は本当に難しくも残酷で。高校生からの15年は激しく人生が変わるので、その中で必死に生きたからこそにじみ出る心の揺らぎだったり重み、そして暁海に対する思いを大切にしながらも、目に見えて分かる変化というのを作り出すために計算した部分もあります」と、まず口にした。
その上で「高校生では体重を62キロに増やし顔を少し丸くして、あどけなさが出るように、東京に行ってからはそぎ落とされる感じを出すために57キロ、最終的には48キロまで落としました」と具体的に体重の増減の幅を明かした。「ただ、決して自分1人の力ではなく、たくさんの方々の力添えがあって15年を生きることができましたし、携わった皆様に非常に感謝しております」と続けた。
続いて、映画祭で最大の野外ステージに移動しての2回目の舞台あいさつには、約2500人のファンが集結。横浜は、司会から
「現場でのエピソードは?」と聞かれると「撮影中に監督から1度だけ怒られたことがありまして。櫂は島から東京に出て、多くの荒波にもまれて、すごく変化をしていく人物です。最終的には目に見えて体が変化する(やせていく)のですが、あまりにも体重を落としすぎて意識がぼんやりとしてしまい…藤井監督の演出が一切、理解できなかったことがありまして…反省しております」と明かした。
一方、藤井監督は「横浜流星くんの趣味の一つは、サウナでございまして。非常にサウナが大好きなんですが、今治の瀬戸内の撮影で非常に暑い日だったんですけども、流星くんの代謝が良すぎて、汗が止まらなくて…撮影が中断したことが夏の撮影で多々ありました」と笑いながら明かした。
前日6日にオープニングイベント・レッドカーペットに参加し、2日間の日程を終えた横浜は「本当に短い時間だったんですが、皆さんの熱量に包まれて、映画愛を肌で感じることができましたし、すごく温かく迎えてくださって、釜山映画祭に参加できてうれしかったです」と喜んだ。「藤井監督と参加できたことに本当に大きな意味があると思いますし、1人でも多くの方に届いてほしいと思います。上映後の舞台あいさつでも我々が込めた思いがしっかりと皆様の心に届いたと感じられて、自信になりました」と手応えも口にした。
日本では9日に公開初日を迎える。横浜は「日本では明後日に公開ですが、まだできることはあると思いますので、これからもこの作品に向けて全力を尽くしていきたいなと思っております」と意気込んだ。藤井監督は「韓国の皆様と、映画祭が持つ熱気を非常に感じて、映画を作って良かったなと思いましたし、またこういう場所に戻ってこれるように頑張りたいなという気持ちです。この作品について韓国でも直接お話しできたことにうれしさを感じました」と感慨を口にした。