20th Centuryの井ノ原快彦(50)が13日、都内でヨーロッパ企画特別興行「世界の終わりかけとスリーコード」(13日から、東京・サンシャイン劇場など)の取材会に出席した。親交の深い同劇団主宰の上田誠氏や、俳優の六角精児(64)との共演について感慨に浸った。
井ノ原が同劇団の舞台で主演を務めるのは「芝浦ブラウザー」以来、15年ぶり3度目。「緊張感よりワクワクの方が勝っている」と高揚感をにじませた。舞台出演自体も約7年ぶり。共演俳優には井ノ原が10代の頃から慕う、六角精児(64)という心強い存在もおり「この世界に戻ってこれたのが感慨深いですし、このメンバーでできるのがすごくうれしい」とかみしめた。
同作は20年に劇団のラジオで配信した同名のフォークソング・ラジオドラマをもとに、近未来が舞台のフォークソング・ロードムービー音楽劇として再構築。上田氏が劇中歌の全22曲の作詞作曲を手がけた。上田氏と井ノ原が中心となり、音楽に造詣(ぞうけい)の深い役者をキャスティングした。
六角との共演は20代の頃以来という。六角には、井ノ原から「僕やるんですけど出ませんか」とオファー。ミュージシャンとしても活動する六角は、井ノ原にとってフォークソングの“師”。「10代の頃に六角さんからいろいろ植え付けられているフォークソングがありまして、その世界にどっぷりハマってから30年以上たっていますけど、六角さんとも共演することができた」と交差した縁に感謝した。
劇中での六角と井ノ原の関係値は、現実の2人と地続き。井ノ原が主人公・フウを演じ、六角はフォークの師匠という役どころ。井ノ原が10代、六角が30代の頃に出会い、9月には六角精児バンドのライブに井ノ原がゲスト出演するなど親交が深い。「六角さんとも何度も共演していますけど、20代の頃ぶり」と懐かしむと、六角も「君も50になったんだろ。大人になったな~」と井ノ原のりりしい横顔を見てしみじみ。
思い出話も尽きない。井ノ原が「18歳の頃、よく六角さん家に終電がなくなると泊まらさせてもらって。御礼に『風呂掃除しますよ』って」と懐かしむと、六角は「君が帰らないから(笑い)終電なくなっても帰らなかったんです」と訂正。井ノ原は「話を聞いていたかったんですよ」とわざと電車を逃していたことを明かし「お話の中でもあるように、師匠のような(存在)」と大先輩を慕う気持ちは今も変わらない。六角も「そのままのシチュエーションを上田さんが書いてくれた」と目を細めた。