今年12月から28年7月にかけて、国内5都市、海外4都市の計9都市で上演する舞台「千と千尋の神隠し」2026-2028ワールドツアーで、主人公千尋役を橋本環奈(27)、上白石萌音(28)ら7人が務めることが決まった。製作の東宝が14日、発表した。千尋役は橋本、上白石の他にも、福地桃子(28)、森莉那(まりな、29)、乃木坂46井上和(なぎ、21)、豊嶋花(19)、平澤宏々路(こころ、19)が務める。
橋本、上白石、福地の3人は、これまでにも千尋役を演じており、森は日本公演では初めて演じることになる。井上、豊嶋、平澤の3人は、オーディションを経て新たに名を連ねた。来年3~5月の東京・明治座公演には、日替わりの形で7人全員が千尋役で出演。宮崎駿原作で大ヒットしたアニメ映画の世界観を、1年半余りにわたって国内外で再現する。東宝が発表した、7人の主なコメントは以下の通り。
◆橋本環奈
上海公演以来、再び「千と千尋の神隠し」の世界に帰ってこられることを、とてもうれしく思っています。
日本のみならずこれまでの公演で出会った海外の皆さんや、舞台から見た景色は、今も私の中に大切に残っています。その経験を力にしながら、今回は新たな気持ちで、今の私だからこそ演じられる千尋を表現したいと思っています。
慣れ親しんだ作品だからこそ、初めてあの不思議な世界に足を踏み入れる千尋の驚きや戸惑い、そして一歩を踏み出す勇気を、改めて大切にし、「帰ってきた」という喜びと、「ここから始まる」という新鮮な気持ちを胸に、カンパニーの皆さんと一緒に、一公演一公演、心を込めて届けていきます。劇場で皆さんにお会いできるのを楽しみにしています。
◆上白石萌音
千尋とまた旅に出られること、とてもとてもうれしいです。これまで国内外を巡ってきましたが、この作品がいかに劇場やお客さま方から沢山の影響をもらうのかということを、各地で驚きと共に感じました。新たに訪れる場所でも、その場所ならではの新鮮さを感じながら、変わらないものも大切にしながら、心を込めて演じます。
この作品に触れるたびに、千尋くらいの頃の童心にふと返ったような気になります。同時に、歳を重ねれば重ねるほど心により深く響く作品でもあり、これが、スタジオジブリ作品が世界中で愛され続ける理由の一つなのではないかと思います。心身を目いっぱい注ぎながら、心が一杯に満たされるこの舞台が大好きです。全員で、全身全霊でお届けします。ぜひ劇場にお越しください!
◆福地桃子
舞台「千と千尋の神隠し」ワールドツアーが決定したこと、とてもうれしく思っています。
今回もチームの一員として、すてきなカンパニーの皆さんと共に、世界中の皆さんに作品を届けられることを心から楽しみにしています。
2024年のロンドン公演から海外での公演が始まり、上海や韓国など、世界へと広がっていく作品の姿を近くで感じてきました。公演を通して、その土地の文化に触れ、たくさんの方と交流できた時間は、この先も大切にしたい、あたたかい記憶として残っています。
今回は、明治座での公演も決定しました。歴史ある明治座の舞台に立たせていただけることを心待ちにしながら、当日そこに集まるお客さんの力と一体になって、すてきな時間を一緒につくれたらと思っています。
本作は、なるべく人力にこだわりながら物語を展開させ、登場する生き物たちを動かしていきます。それぞれの劇場できっと感じ方も変わるのではないかなと思います。空間との相性も見どころのひとつなので、そんなところも楽しんでいただけたらうれしいです。
◆森莉那(まりな)
2年前に初めて舞台「千と千尋の神隠し」のアンサンブルオーディションを受けました。幼少の頃からジブリの「千と千尋の神隠し」が大好きな作品だったため、「この作品に千尋として舞台に立てたならどれだけ幸せだろう」と思ったことを覚えています。
これまでロンドン、上海、ソウルの3都市で、千尋のアンダースタディ、そしてスイングとして、作品に関わらせていただきました。製作発表で上白石萌音さんが「千尋を5人で作っている」と言ってくださり、初演から関わっている橋本環奈さん、そして新しく加わった川栄李奈さん、福地桃子さんの4人が、立場は違っても同じ千尋として私を温かく迎え入れてくださり、皆さんの千尋を一番間近で見ながらたくさん勉強させていただき、ロンドン、上海、ソウルと過ごしてまいりました。
初演からつながれてきた「千尋の交換ノート」があり、ダブルキャスト等で劇場に来られない日の出来事やアドバイスを書き留めていたのですが、私も声をかけていただき5人で交換ノートをしたり、稽古場で初めて通し稽古をさせていただいた際、見守っていた千尋役の皆さんたちが泣きながら「良かったよ」と言ってくださったことが自分の大きな自信になり、かけがえのない貴重な体験となりました。
明治座は自分がプロとして初舞台(ミュージカル「薄桜鬼志譚」土方歳三篇・2018年)を踏んだ思い出の場所であり、そこで千尋役として立てることにご縁を感じており、とてもうれしいです。奈落、花道などの明治座ならではの舞台機構がどのように演出されるのか楽しみです。歴史ある明治座という場所で、日本生まれの「千と千尋の神隠し」をお届けできることがとても楽しみです。
◆井上和(なぎ)
大好きなこの「千と千尋の神隠し」の世界に自分も入れると思うと、今からとってもワクワクしていますが、同時に好きだからこそ、これが本当に現実なのかと疑ってしまいたくなるような、ふわふわとした気持ちです。
幼いころ、宮﨑駿監督の映画作品には、たくさんパワーをもらってきました。ちょっと不思議で、それでも美しい世界観や、千尋という女の子の日常がガラリと変わっていく様子を見ていると、私も明日はもう少し強くなれる気がしました。そういったところが「千と千尋の神隠し」の魅力だと考えています。
舞台のオーディションを受けさせていただくのが初めてで、オーディションの日のことを思い出すと、演出のジョン・ケアードさんとの会話の6、7割は乃木坂46での活動についてお話しさせていただいたような記憶です。「歌って踊ることが大好きなんです」と言ったら、ジョンさんに「じゃあ歌って踊ってみてください」と言われ、その場で『Same numbers』という楽曲を歌唱させていただきました。
印象に残っているのは、演技のご指導をいただく場面があり、ジョンさん自らスタジオの中を駆け回ったり千尋のリアルな心情を体を使って教えてくださったのがすごくうれしかったです。そのおかげでより千尋の理解が深まりました。
◆豊嶋花
私にとって人生初の舞台となるのがこの『千と千尋の神隠し』です。
千尋役を演じさせていただけるということにこの上ない喜びを感じております。
その喜びのあまり、まだ信じきれていないくらいです。今から緊張しているんですけれども、楽しんで作り上げていくということも意識して、精一杯頑張っていきたいと思います。
私は銭婆の「一度あった事は忘れないものさ、思い出せないだけで」というセリフがすごく好きです。今まで経験してきたことは、いいことも悪いことも、全て胸の中にしまってあって、それは思い出せなくても、明日を生きる希望になっているということが、幼少期の頃から自分に言われてるような感覚がありました。
舞台版を拝見して、セットの壮大さと、パペットがパペットに見えないキャラクターの動き方や、演者の皆さんの表現力で、アニメを見ることとはまた違う、感じるものがありました。その皆さんのお芝居を生で見られることがこれから楽しみで幸せだと思いましたし、その世界にまさか自分が入れるなんて、本当に頑張らなきゃなと背筋が伸びる思いです。
◆平澤宏々路(こころ)
ジブリ作品も幼い頃から見てきた私が、舞台『千と千尋の神隠し』に参加できるのは、今まで自分が自分と向き合って積み重ねてきた時間があって、そしてたくさんの方に支えられてきた時間があるから、すごく素敵な実を結んでくれたのだと思っています。
千尋として生きられることが今からすごく楽しみです。頑張ります。
幼い頃に映画を見た時は、あの不思議な世界観に圧倒されてしまって、祠(ほこら)とか石像がちょっと怖く感じたのを今でも覚えています。その後に見返して、銭婆と銭婆が「お前はここにいな」と声をかけるカオナシの関係や、リンさんの魅力など、見るたびに引き込まれる箇所がどんどん増えていくのがこの作品の魅力だと思います。