川﨑麻世(63)が16日、東京・池袋シネマ・ロサで行われた、演歌歌手の丘みどり(42)の初主演映画「演歌の坂道」初日舞台あいさつに登壇。劇中で、丘が演じた乾物屋を営む高橋良子を歌手の道へと導く名プロデューサー・ポール北沢を演じたが「プロデューサー役は多いですが、うさんくさいのが多い」と言い、笑った。
劇中で、良子はアキラ100%(52)が演じた夫の菊雄と笑い合い、時に口げんかをしつつも温かい日常を重ねる中、人気テレビ番組「目指せ! 歌う武道館」の地方予選に縁があって出場。川﨑が演じた、審査員を務めるポール北沢から「あなたには武道館へ行く坂道が見えている」と声をかけられ、町の主婦から歌手へと生まれ変わっていく。
川﨑は、ジャッキー・ウー監督から「ポール北沢は川﨑麻世以外、できないと思った」と言われ「どういうものを求めていたんですか?」と質問した。「光と闇と言えば闇。だけど、実は心の広さがなければ、人を引きつけられるものはない。すぐ決まりました」と答えが返ってくると、笑みを浮かべた。プロデューサー役の経験について聞かれると「ありますよ。ドラマでも結構、ありあす。どっちかというと、うさんくさい感じが多い」と言うと、場内に笑いが起きた。
役作りについては「1977年(昭52)に歌でデビューした。約50年前の昭和のプロデューサーは、何言っているのか分からなかったり、コーヒーをヒーコーと逆さまに話したり、そういうがはやっていたのを思い浮かべながらやった」と振り返った。その言葉通り、今作で演じたポール北沢も、良子にレッスンの誘いをするなり、入会金や月謝の紙を渡したり、うがいをしながらの発声練習など、おかしな指導をするなど、うさんくささが漂う。
丘は、川﨑が演じたポール北沢とのシーンを振り返り「ポール北沢さんと一緒に、奇妙なレッスンもたくさんしているところ。注目していただければ」と笑った。さらに「業界用語を休憩時間に、すごく教えてもらいました」と振り返ると、川﨑は「抑えめにしてますけど」と言い、笑った
この日は、良子のライバルでスナックのママ・大坂美雪を演じた田中美奈子(59)も登壇。
◆「演歌の坂道」 山々に囲まれた小さな町の商店街で、乾物屋を営む高橋菊雄と良子夫婦。ある日、日本中を熱狂させる人気テレビ番組「目指せ!歌う武道館」の地方予選が町へやってくる。歌うつもりなどなかった良子は、ひょんな偶然からステージへ押し出され、歌声が響いた瞬間、会場の空気が変わる。審査員として会場にいた名プロデューサー、ポール北沢は、歌声の奥に眠る”本物”を見抜く。「あなたには、武道館へ続く坂道が見えている。」その一言が、良子の人生を大きく動かしていく。レッスンを重ねるたび、眠っていた夢は現実へと姿を変え、町の主婦だった良子は少しずつ”歌手・高橋良子”へと生まれ変わっていくが、夢が大きくなるほど、店を守る夫と夢を追う妻の距離は少しずつ離れていく。大物演歌歌手・大関誠を鳥羽一郎(74)が演じた。