お笑いコンビ、爆笑問題の太田光(61)は25日、TBS系「サンデー・ジャポン」(日曜午前9時54分)に生出演。コメディアンの系譜をたどった評論「日本の喜劇人」などで知られ、今月19日に多臓器不全のため93歳で亡くなったことが23日に公表された、作家の小林信彦さんとも思い出を語った。
小林さんは早大卒業後、翻訳推理小説誌の編集長を経て作家に転身し、小説や評論、エッセーのほか、映画や演劇批評などで幅広く活動。「週刊文春」で長年、コラムも連載していた。この日の放送の中では、爆笑問題と親交があった小林さんと、今月17日に74歳で亡くなった作家の村上龍さんの訃報(ふほう)についてそれぞれ報じた。
太田は、小林さんについて「小林信彦さんは、コメディアンのことをいろいろ評論されていて、ぼくらも愛読書だったし。そんな中で僕らのライブに来てくれて」と振り返り、「小林さんの連載のところに僕らの名前が出た時に、あっ、芸人として小林信彦に評論されたら、芸人として認められたんだと。すごくうれしかった。多分ぼくらが最後の世代じゃないかと思うんですけれど」と振り返った。
一方、「覚えているのは、僕らのラジオに来てくれた時、小林さんに(話を聴いた)。なぜか小林信彦さんって、立川談志師匠のことに触れない。落語は全部に触れているのに、不自然なほど触れていない。それを、何でですかって聴いたら、『いや、別に。落語は(古今亭)志ん朝でしょ』、と言うわけですよ。おかしいですよね、と。好きでもないコメディアンも全部評論しているじゃないですかと僕が言ったら、ちょっとにやっと笑ってね」と、小林さんとのラジオでのやりとりも振り返った。
その上で「その後の連載で、『この間、太田に会ったけれど、なかなか鋭いことを聞かれた』ということだけ書いてあった」と明かし、「何があったんだろうなあ~って、僕はちょっと、思っていましたね」と、亡くなったことで永遠に聞けなくなってしまった小林さんの言葉についての思いを口にした。
太田はまた、「伊集院光がラジオスターとして、小林信彦さんが大好きで。その本が文庫本で出たんですが、表紙が(19年に亡くなったイラストレーターの)和田誠さんのイラストで、我々のイラストなんですよ」と述べ、「和田誠さんにイラストにしてもらうということと、小林信彦に評論してもらう。これはふたつ、我々にとっては誇りなんですね」とも語った。