第39回東京国際映画祭が26日、開幕した。オープニング作品「SUKIYAKI 上を向いて歩こう」(瀬々敬久監督、12月25日公開)主演の岡田准一(45)は「日本の映画として、音楽を体験する、映画の良さが詰まった作品が仕上がった」と胸を張った。
「SUKIYAKI-」は、日本が高度成長期を迎えた1963年(昭38)に、全米ビルボードチャートで3週連続1位を記録した坂本九さんの名曲「上を向いて歩こう」の誕生秘話を、事実に基づきフィクションとして描いた。“689トリオ”と呼ばれた、作曲した中村八大さんを岡田、作詞した永六輔さんを松坂桃李(38)、坂本さんを仲野太賀(33)が演じた。
岡田は日本屈指のジャズピアニストの中村さんを演じるにあたり、必須だったピアノを習得するため、24年末から自宅にピアノを置いて練習し、本編ではプロと見まごうばかりの演奏を披露。歌唱も、仲野が名曲の数々を坂本さんをほうふつとさせるような歌声を披露すれば、水原弘さんを演じた大森元貴(30)、梓みちよさんを演じた幾田りら(26)も、持ち前ののどを存分に披露している。
松坂は「参加型と言うか、音楽を楽しむだけではなくて本当に会場にいるようなライブ感を味わえる」と太鼓判を押した。中村さんの妻順子を演じた清野菜名(32)も「撮影でステージを客席から見させていただき、役を超えた皆さんの魂のぶつかり合いを目の当たりにして胸に来るものがあった」と、映画を超えたライブシーンだと強調した。
岡田と松坂のコミカルさも交えた掛け合いもあり、海外メディアの反応も上々。東京国際映画祭に初日から1つの風を吹かせた。【村上幸将】