報ステ大越健介氏「大胆な政治決断をさらりと」福田康夫元首相を追悼、インタビュー秘話も明かす

大越健介キャスター

テレビ朝日系「報道ステーション」(月~金曜午後9時54分)の大越健介キャスターは26日夜の放送で、この日、22日に90歳で亡くなったことが公表された福田康夫元首相について「大胆な政治決断をさらりとやってのける人でもありました」と振り返った。

番組では、福田氏の初当選から政界引退までの足跡を振り返り、小泉内閣の官房長官として存在感をみせた姿や、首相在任中、衆参ねじれ国会で政権運営を迫られた中、民主党の小沢一郎代表(当時)と「大連立」を模索しながら民主党の反対で頓挫したことなどを、小泉氏や小沢氏の追悼コメントもまじえ伝えた。

放送では、福田氏が引退後も政治家として、ライフワークとしていた日中関係の改善に尽力したことにも言及。戦後80年となった昨年受けた朝日新聞社のインタビュー映像を放送し、「戦争をするかしないかなんていう話より、外交をしっかりやるということじゃないですか」「中国を敵として見たら、本当に世の中窮屈になるね」などという言葉を伝えるとともに、次世代に向けて語ったメッセージも伝えた。

10分近いVTRの後、大越氏は「重たい言葉ですよね」としみじみ。「端正でシニカルな印象を受ける政治家ではありましたが、大胆な政治決断をさらりとやってのける人でもありました」と口にした。

NHK政治記者出身の自身が福田氏にインタビューをした際のエピソードにも触れ、「VTRにも出てきた『大連立』構想について聞いたんですけど、当時の小沢代表とは『あうんの呼吸』で進めたというふうに振り返っていました。小沢氏から、党内をまとめるに至らなかった、という電話を受けた時の様子をたずねますと、『1分もかからないような短い電話で、どういう経緯でというのは大体想像がつきますよ』というふうに、非常に淡々と振り返っていたのを思い出します」とも述べた。

その上で「平成という時代をリードした政治家が、またひとり、世を去りました」と述べ、しのんだ。