“平成女流し”の異名をもつシンガー・ソングライターおかゆ(35)とナイツ塙宣之(48)がデュエットコンビ結成宣言!? 2人は映画「愛の道草」(出馬康成監督、27年3月公開)の主題歌を担当。塙は映画初主演と、歌手としてメジャーデビュー、おかゆは銀幕デビューを果たす。このほど、2人に話を聞いた。【川田和博】
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-主題歌「愛の道草」について。そもそもは役者として出演が先と聞いています。主題歌はどんな経緯で誕生したのか
おかゆ そうですね、主題歌の話は、最初は全然なかった。
塙 急に「歌が」って監督が言い出して。「作ってくださいよ」って(監督のものまねを披露)
おかゆ 似てる、似てる、似てる! えっ、監督の声まねができるんですか!
塙 僕も、もっと売れたいので(笑い) でも、監督のむちゃぶりでおかゆさんが大変だなって。
-最初からデュエット曲でしたか
おかゆ 最初はスナックで歌うから、それならムード歌謡だって。そこから満子ママがお客さんと歌うからデュエットだって。
塙 うん、確かそうだ。
おかゆ それで塙さんのお兄さんのレーベルが一緒なので、塙さんのマネジャーさんがそれだったら話が速いです」みたいな感じになって、もうその場で決まった感じでした。
-その時点で、まだ曲はない
おかゆ はい。ちょうど去年の今ぐらいですかね。そこから曲を作って。
-作詞には出馬監督の名前もありますが。
おかゆ 出馬監督からポエムが送られてきたのですが、全部消して…(苦笑)。出馬監督はこの作品を40年前から構想しているので、だからシナリオも40年前にあって、送られてきたポエムもまさに昭和なんです。それを自分なりに解釈して…。
-今日は監督にも参加してもらった方がよかったですかね
塙 全然アップデートされていないんですよね。
おかゆ そうなんです。作品としては一応2025年、26年の話なので、出馬監督に「令和にあわせた方がいいと思います」と話したら、「好きなようにしてください」ということだったので、「愛の道草」というフレーズ以外は全部変えました(笑い)。ポエムを私なりに解釈して、それを現代風にアレンジして、メロディーも覚えやすく、そして歌いやすさを意識して、スナックの定番曲になればいいなという曲にしました。
塙 この前、ロケでスナックに行ったら、お客さんから「なんか1曲歌って」とリクエストされたので「愛の道草」を歌ったんです。カラオケに自分の曲が入っているって、なかなかないですから。
-塙さんは歌手でメジャーデビューですよね。
塙 めちゃくちゃうれしいですよ! 歌える曲がアニメの曲とか、佐賀県の歌しかなかったから(笑い)。
-レコーディングを経験してどうでしたか。
塙 そこはね、やっぱりおかゆさんがアーティストなので、こだわりすぎちゃって…。
おかゆ 私がこだわりすぎましたね。塙さんは2回でOKでした。
塙 というか、2回でOKにさせてもらった。
おかゆ でも、自然体で、本当に歌もいけると思いました。今、いろんなところのキャンペーンで塙さんの歌入り音源でデュエットさせてもらっていますが、お客さんたちにも大好評なんですよ!
塙 ホントですか! 27年はもう音楽活動ですね! マジでメイン! やっぱり好きなことをやりたいですから!
-失礼ですが、正直に言うと新曲発表の時、結構音を外していて「大丈夫?」と思っていました
塙 ん~。あの時は「何をやっているんだろう?」という思いがどこかにあって…。本気で歌っていいのか、ボケたほうがいいのか分からないみたいな。
-そのイメージで「シブヤのオカユ」を見ましたが、別人になっていて驚きました。
おかゆ 何回も歌っていくと、つかむものがあるのかもしれないですね。
塙 おかゆさんがすごい人だということは、この前のライブで感じましたね。そろそろ紅白でしょう? 「何やってんだNHK」って感じですよね。
おかゆ いやいやいやいや。
塙 「歌がうまい人を探せよ」って。「ちゃんと見つけるのが仕事だろう!」と思いますよね、僕は(笑い)。
-塙さんはおかゆさんのコンサートに出演しました。コンサートのステージで歌うのは初めてですよね。
塙 初めてですね。
-生バンドのステージで歌った感想は。
塙 やっぱり快感ですね。お客さんの反応もすごかった。
-寄席と違って「会場が暗いから緊張した」とも言っていましたが。
塙 僕は見えないのが嫌なんです。寄席はお客さんの反応が見えるから、明るい方がいいんです。だけど良しあしもあって、見えすぎちゃうと、聞いていない人とか、寝ている人とかも見えちゃうんです。独演会でさえ、毎年寝ている人がいるんです。「なんでこの人来てんだろう。わざわざ何千円もチケット代を払って」と、毎回思うんですけど(笑い)。
-ステージで歌う快感を味わうと、病みつきになるだろうなと思いながら見ていました
おかゆ また一緒に出てください!
塙 もちろんですよ。
-来年の「シブヤのオカユ」も出演ですね
塙 来年もあるの?
おかゆ 毎年やっていて、今年は4年目だったのです。来年ももう日程が決まっているので…。
塙 全然いいですよ!
-おかゆさんもデュエット曲は初めてですよね
おかゆ デビューしてからリリースしたの初めてです。塙さんと今回ご一緒させていただいて、芸人さんのすごさというか、臨機応変に対応されること、その場の対応力がやっぱりすごかった。私が物心ついたころからテレビで見させていただいていたので、こうして一緒に同じお仕事をさせていただけている環境は、学ぶことがたくさんあります。
塙 同じ年ぐらいかなと思ったけど…。
おかゆ すみません、かなり下です(苦笑)
塙 話をしている感じは、なんか同年代というか。風格がやっぱりすごい。
-“流し”も対応力が求められますからね。
おかゆ そうですね。その場の雰囲気で合わせてとか。でも、今回塙さんとご一緒させていただいて、演技もすごくうまくて、びっくりしました。演技のことはすごく謙遜されますが、清吉さんという役は塙さんにすごく合っていて、無理して演じていない感じがしました。
-出馬監督に確認していないので臆測になりますが、この40年間探し続けた答えが塙さんだったのかもしれませんね。
塙 そうです! 見つかっちゃいましたね! 本当にいろんな意味でやばい監督に(笑い)。やばい匂いがしたんでしょうね! やばいで言えば、出馬監督が最近AIにこだわっていて、ポスターとか全部AIで作っているんです。そしたら僕の名前が“堺”宣之”になっていて。多分、堺雅人さんに出て欲しかったんだろうね。それをコンピューターに食わせていたから、AIIが“堺”に変えちゃったんですよ。しかも、それを刷っちゃっていましたから。Xで「申し訳ありません」って。いろいろやばいんですよね、あの人(笑い)
-では最後に、メッセージをお願いします。
塙 ある意味刺さる作品だと思います。刺さりまくっちゃって、「27年、大丈夫か?」というくらい衝撃的な映画になっています。結構キャストも豪華で、我々の思いがいっぱい詰まっているので、ぜひ見ていただきたいですね。
おかゆ 役者デビューの作品が渋谷から公開されることもすごく縁を感じていますし、塙さんとのコンサートも、デュエット曲「愛の道草」が主題歌になったことも本当にうれしくて。だから、本当に塙さんとこの曲で行けるところまで目指したいです。
塙 それは僕も思っています!
おかゆ 昭和百年は終わりましたが、昭和歌謡の文化はずっと残り続けます。この映画も昭和なので、ぜひ楽しんでいただければと思います。
-せっかく今回デュエットしたのですから、「愛の-」シリーズをコンビで展開しても面白いと思います。
おかゆ それ! そのシリーズでもいいし、また一緒にやりたい!
塙 僕はマジでうれしいですよ!
おかゆ 本当ですか、塙さん!!
塙 当たり前じゃないですか。こんな面白い仕事、楽しくてしょうがない。マジで。今日この時をもって“デュエットコンビ結成”で書いてください!
おかゆ うれしいです。本当に、本当にうれしいです。
塙 土屋がもし死んだら、おかゆさんとコンビ組んでですね!
終始笑いに包まれたインタビューの締めにはデュオ結成宣言も飛び出し大爆笑となった。(終わり)