岸井ゆきの(34)が1日、都内で開催中の東京国際映画祭ガラ・セレクションに出品された主演映画「すべて真夜中の恋人たち」(岨手由貴子監督、13日公開)舞台あいさつに登壇した。芥川賞作家・川上未映子氏(50)の、長編小説の初映像化作品だが、原作が好きすぎて、演じた冬子を演じるにあたり、自身の中で「整理が付かなくなった」と吐露した。
「すべて真夜中の恋人たち」は、11年に発行され、累計40万部を超え、ヒットした。フリーの校閲者・冬子が、ふとしたきっかけで高校の物理教師・三束と出会い、初めての感情に向き合っていく物語で岸井が冬子、浅野忠信(52)が三束、森田望智(30)が、冬子の数少ない友人・聖を、それぞれ演じた。5月のカンヌ映画祭(フランス)「ある視点」部門に選出された。
岸井は「この小説は大好きだから…生まれた(発行された)時に読んで、1回で済まないで何回も読んだ」と原作への愛を語った。「台本を読んで、自分の冬子の歴史が積もっていると気づいた。整理が付かなくなって、新しい、映画で感じる冬子を立ち上げるまでに時間がかかりました」と役作りを振り返った。
その上で「日本での初上映で緊張していました。映画って、最初の3日が大事なので、見ていただくと良いことが起こるんです。もし、今日、面白かった、好きだなと思ってくれたら、いろいろな方に伝えて下さると、私たちは本当に喜びます。この映画を末永く、よろしくお願いします!!」と観客に呼びかけた。