リリー・フランキー、谷崎潤一郎原作実写化映画で「朝から…」尻にもウナギ入れられた

東京国際映画祭ガラ・セレクションに出品された米映画「Diary of Mad Old Man」ジャパンプレミアに登壇したリリー・フランキー(撮影・村上幸将)

リリー・フランキーが、63歳の誕生日を翌日に控えた3日、都内で開催中の東京国際映画祭ガラ・セレクションに出品された主演の米映画「Diary of Mad Old Man」(原題。ウェイン・ワン監督、27年夏公開)ジャパンプレミアに登壇した。

真っ赤と黒のチェックの上下で登場すると「嫌ですね。どんどん、ジジイになっていくんのは。まだ、ビンビンですから!!」と、まだまだ自分が“現役”だと声を大にして強調した。

「Diary of Mad Old Man」は、谷崎潤一郎の1962年(昭37)の最後の長編「瘋癲老人日記」が原作。同作を、香港出身で95年「スモーク」でベルリン映画祭(ドイツ)銀熊賞を受賞したウェイン・ワン監督(77)が、現在の東京を舞台に大胆に解釈して映画化した。脳卒中で半身不随となった老人と、リハビリのために訪ねてくる長男の妻との関係を描き、リリーが主人公のウツギ、中国の女優ファン・ビンビン(45)が長男の妻スースー、斎藤工(45)が長男を、それぞれ演じる。

リリーは「ウエインから、10年前にプロット段階で相談されていた。いろいろな俳優に断られたから、お前でいいと…俺、出るんだ?」と、冗談交じりで主演に至った経緯を語った。すると、ワン監督は「断ったのは私。白人の男性が、この映画に出るのは違和感がある」と、ソフトに訂正した。

リリーは、撮影を振り返り「台本にないことばかり。朝(現場に)行ったら『リリー、ちょっと今からオナニーのシーンをやろう』って。普通、マネジャー? って、なるでしょ? それが『JUST DO!』って」と、朝からオナニーシーンを要求され、演じたと明かした。そのシーンは冒頭に使われたという。

さらに、尻にウナギを入れるシーンも、台本になかったのに追加されたと振り返った。「大体、午前中に相談がある。(撮影の)中盤くらいに『この映画、このままだと、ただの良い映画になる』って悩んでいた。『それで、ダメなの?』って聞いた。皆、ほとんどが、ただの良い映画に到達するのが難しいんだから。そこで(監督は)『ウナギだ』と」と続けた。

ウナギのシーンは原作にも、ウツギが歌舞伎の女形をあてがわれて男性経験があったとの描写があったことを受けてのもので、ワン監督から話があった3日後には、ウナギとカツラが用意されていたと振り返った。

リリーは、ワン監督から「ありがたいのは、快くあのシーンを受け入れてくれた」と感謝されると「ノリノリでしたよ!」と声を大にして認めた。ただ「結構、マジでお尻にウナギが当たってて『徐々に感じていってくれ』と言われたら『カット! 感じるのが早すぎる』と言われて、正解、何なんだよ? と。答えがないことで、責められる。もう1回。ウーンとやったら『Too Much』(やり過ぎ)と…それが1番、ハズい」と照れ笑いを浮かべた。

ワン監督から、リリーに「ウナギは、つかみにくい。どこに行ったんでしょう?」と、尻に入れるシーンで使ったウナギが、どこに行ったか質問が出た。リリーは「あれはスタッフが家に持って帰って、食ったんです」と明かした。さらに「しかも俺、お尻の穴にウナギを入れられたのを、自分の中で、何か解消しないといけないから、スタッフにウナギの1本弁当を差し入れした」と明かした。同監督から「とても良質なウナギだった」と感謝されると「あのシーンがなかったら散財しなかった」とボヤいた。

決まっていない日本語タイトルも提案した。「さっき、日本の配給の人がいて、もっとポスターはポップにした方が良い。男装のビンビンさんがウナギを持っていて。日本のタイトルは『うなぎ2』でいい。今村昌平みたいになっちゃうけど」と言い、胸を張った。【村上幸将】