坂本冬美40周年記念公演 真っ赤なドレスで「還暦を先取り~」

40周年記念公演を行った坂本冬美(田中聖太郎氏撮影)

演歌歌手坂本冬美(59)が4日、東京国際フォーラムで、デビュー40周年記念の東京公演を行った。

中島みゆきのカバー曲「糸」でスタート。「こうやって40周年記念リサイタルができるのもファンの皆さんのおかげ。心から感謝致します。人との出会い、曲との出会いに恵まれた40年。糸を一つ一つ紡ぐように思いを込めて『糸』を歌いました」と思いを明かした。真っ赤なロングドレスを着ている理由を「同級生の多くが還暦を迎えました。私は来年3月に60歳。還暦を少し先取りしました」とトークでも盛り上げた。

カバー曲コーナーでは、ちあきなおみの名曲を並べた。「デビュー2年目の88年、初めて紅白歌合戦に出場した時にちあきさんもいた。当時はまだ若くて分からなかったが、キャリアを重ねるごとに、ちあきさんの表現者としての世界観の素晴らしさが分かってきた」。そう言って「かもめの街」「黄昏のビギン」「喝采」の3曲を歌唱した。

坂本が歌手を志したのは10歳の時、テレビで石川さゆりが歌うのを見たことがきっかけだった。「びびっときました。私も石川さんみたいな歌手になりたいと思った。昨年、紅白でご一緒した時に『黒豆食べる?』と聞かれて『はい』と言ったら、翌日に持ってきてくれた。お汁まで全部いただいた。10歳の私に言いたい。頑張って歌っていれば50年後に石川さんが煮た黒豆を食べられるよと」。そして「津軽海峡・冬景色」を熱唱した。

八代亜紀さんの名曲「舟唄」を歌唱する際は「15周年を終えた後に1年間休んで、復帰明けに八代さんから直筆のお手紙をいただいたんです。『これからは一歩下がって歌えば気持ちが楽になる』と書いてあり、それを心がけています」。歌唱後には「八代さんの曲を歌い継ぐことでご恩返しできるかなと思っています」と続けた。

前半の最後は40周年記念曲の「ひらり」「しあわせ十色」「遠い昔の恋の歌」で締めくくった。カバー曲から最新曲まで、盛りだくさんの“冬美ワールド”で約5000人を魅了した。