尾上辰之助きりり、師走の京都の顔見世興行に「昼夜4演目、誠心誠意舞台に臨んでまいります」

「當る未歳 吉例顔見世興行 東西合同大歌舞伎」のまねき看板と並ぶ尾上辰之助

歌舞伎俳優尾上辰之助(20)が6日、京都市内で自身の襲名披露を兼ねた「當る未歳 吉例顔見世興行 東西合同大歌舞伎」(12月1~24日、京都南座)の取材会に出席した。

5月に3代目辰之助を襲名。「襲名直後は不安もありましたが、周囲の方々のおかげで今では自分の中でも違和感なく『辰之助』の名前がしっくりなじんでおります」と笑顔を見せた。

公演では昼の部、「音羽嶽(おとわがたけ)だんまり」「河内山(こうちやま)」、夜の部「新版歌祭文 野崎村」「木挽町(こびきちょう)のあだ討ち」の4作に登場する。

祖父の初代尾上辰之助について「先輩方から舞台での格好よさなどのお話を伺っており、漠然とした憧れを抱いておりました。大きくなってから舞台映像を拝見しても、男らしく、どこか破滅的で何とも言えない色気があり、俳優としても人としても深く尊敬できる存在」といい、「憧れの祖父や菊五郎のお兄様のようにまずは女方をしっかりと勉強し、同時に立役・荒事や生世話物、すなわち6代目菊五郎から受け継がれてる芸の中に、生涯をかけて自分にしかない色を見つけ紀尾井町の一門に還元していくことが役者としての生き方だと思っております」ときっぱり。父・尾上松緑から教わった「様々な先輩方から多くを吸収しなさい」という言葉を胸に、「昼夜4演目、誠心誠意舞台に臨んでまいります」と気を引き締めた。

また、公演に先立ち、顔見世興行の期間中、劇場前を飾るまねき看板の「まねき書き」をお披露目。「12月の顔見世はずっと憧れていた特別な舞台です。その舞台に襲名披露という形で初出演がかない、自分のまねきが上がるというのは非常に感慨深く、率直にうれしいです」と喜んでいた。