昨年大みそかに放送された「第63回NHK紅白歌合戦」の歌手別視聴率が4日、明らかになった。トップは、前回に続いて5度目の大トリを務めたSMAPで、関東地区49・4%、関西地区47・4%で、3年連続歌手別首位となった。プリンセスプリンセスや、ももいろクローバーZ、斉藤和義(46)美輪明宏(77)ら初出場組も健闘した。

 SMAPがトップアイドルの貫禄を見せつけた。3年連続5度目の大トリで臨んだステージに真っ赤なスーツ姿で登場した。NHK連続テレビ小説「梅ちゃん先生」の主題歌「さかさまの空」とTBS系ロンドン五輪テーマ曲「Moment」をメドレーで歌った。午後10時以降、40%台で推移した視聴率は、SMAPの歌唱場面で一気に50%に迫る49・4%まで急上昇。番組はその勢いに乗っていく形で、結果発表の場面で視聴率50%を超えた。SMAPが、同番組の5年連続40%台維持に大きく貢献したともいえそうだ。

 今年は、初出場組もそろって健闘した。独創的な歌や激しいダンスなどのパフォーマンスで人気を集めたももいろクローバーZは、オープニングから30%台が続く中、最初に40%台に乗せる40・6%を記録。さらに日本テレビ系ドラマ「家政婦のミタ」の主題歌「やさしくなりたい」を歌った斉藤も午後10時台では嵐に次ぐ46・1%だった。77歳で初出場し、名曲「ヨイトマケの唄」を披露した美輪も45・4%と高い数字を残した。1年間限定で16年ぶりに再結成したプリンセスプリンセスは、この日がラストステージ。見納め効果もあったのか、番組中最初の47%超えを記録した。

 衣装とパフォーマンスが期待された、きゃりーぱみゅぱみゅ(19)も40%超えと健闘。歌唱前にはSMAP稲垣吾郎(39)がパロディーキャラクター「ごりーぱみゅぱみゅ」として登場して盛り上げていた。

 3年連続3回目の白組司会を務めた嵐も46・4%と高い視聴率を獲得。大役を全うし、責任も果たした形となった。