昨年大みそかに放送された「第64回NHK紅白歌合戦」の視聴率の推移が6日、明らかになった。関東地区の瞬間最高視聴率は、紅白卒業となった北島三郎(77)の歌唱場面で50・7%(関西地区は51・9%)を記録。「あまちゃん」コーナーやAKB48大島優子(25)の卒業発表も高視聴率だった。関西地区の瞬間最高は番組最後に出場歌手で「蛍の光」を歌った場面の53・3%だった。

 北島の「卒業」は国民的な関心事だった。両軍の枠を超えた出番となる出場歌手最後に登場。高さ約6メートルの巨大な竜のセットに乗って代表曲「まつり」を熱唱した。ステージでは出場歌手が勢ぞろいして北島を見守った。「北島はこれで紅白を卒業させていただきます。ありがとうございました」と感謝の言葉を繰り返していた午後11時37分ごろ、今回の紅白の瞬間最高視聴率50・7%を記録した。出場者が涙ながらに北島を囲み、大団円を迎えた時間帯だった。北島は瞬間最高視聴率が判明した6日、「皆さまにたくさん応援していただきましたことを御礼申し上げます。また50回という長い間ご支援をいただき、感謝の気持ちでいっぱいです。紅白は歌い納めとなりましたが、これからも完成のないこの道を歩いてまいります」とコメントした。

 午後9時以降の第2部は40%を超えて推移。目玉とされた「あまちゃん」の企画コーナーの時間帯も高視聴率を記録。特に天野アキ(能年玲奈)と足立ユイ(橋本愛)が「潮騒のメモリー」を歌い始め、アキの母春子(小泉今日子)鈴鹿ひろ美(薬師丸ひろ子)が歌い継ぐ場面で視聴率もぐんぐん上昇した。能年が「いつかまた皆さんにお会いできる日を楽しみにしています…、じぇじぇ」とあいさつして締めくくった午後9時50分ごろに50・0%の大台に乗った。

 大島優子の電撃的な卒業発表も高視聴率だった。発表後に司会の嵐二宮和也から質問された午後10時50分ごろに48・5%を記録した。

 今回の紅白の第2部は、昨年放送された番組の平均視聴率で首位となる44・5%を記録(関東地区)。北島のラストステージや「あまちゃん」コーナー、大島の卒業発表はいずれも第2部だった。

 第1部では、紅組司会の綾瀬はるか(28)が「花は咲く」を歌った場面で40%超えを記録。初登場のLinked

 Horizonや水樹奈々とT.M.Revolutionのコラボなどアニメソングが続いた時間帯も40%を超えた。