SMAP草なぎ剛(40)が、来年1月6日スタートのフジテレビ系連続ドラマ「銭の戦争」(火曜午後10時)に主演することが11月30日、分かった。韓国の人気漫画が原作。6月のAKB48卒業後、初の連続ドラマ出演となる女優大島優子(26)がヒロインを務め、その恋敵役は女優木村文乃(27)が演じる。初回は午後9時から2時間拡大スペシャルで放送。

 草なぎが、縁の深い韓国の人気マンガが原作で、韓国俳優パク・シニャン(46)主演でドラマ化もされていた「銭の戦争」で、新境地に挑む。これまで穏やかないい人役が多かったが、今回は、どん底に落ちた元エリートで、反骨心を糧にエネルギッシュに成り上がる金貸し業者、白石を演じる。「韓国生まれの作品ですが、日本で今まで見たことのない復讐(ふくしゅう)劇にしたいです」と言い、26日にクランクインした。

 恋の相手は、同じく借金に苦しむ派遣OL役の大島だ。AKB卒業から7カ月。公開中の「紙の月」で、映画女優としてのリスタートを切ったが、連ドラは昨年の「安堂ロイド」以来1年ぶりで、今作が卒業後の初作品だ。この日の都内ロケ現場でも「1つのことに没頭できる環境になったので、どれだけ作品の世界にのめり込めるのか楽しみで、これまで以上の芝居をとプレッシャーも感じています」と気の引き締まった表情でカメラの前に立った。

 主人公の復讐劇とともに、大島と、白石の元婚約者役を演じる木村との三角関係も見どころになる。草なぎは「モテモテってことですよね?

 そういう経験が1度でもあれば、いいお答えができるんですけど…」と苦笑い。大島は「木村さんとは役柄が対極なので、バチバチと火花が散る関係性を見せられればいいなと。ドラマのタイトル通りにバチバチする熱を感じさせられたら」と意気込んだ。

 草なぎの上司役に渡部篤郎(46)、大島の父親役に大杉漣(63)と、実力派が脇を固める。河西秀幸プロデューサーは「韓国と日本の金融事情の違いも丁寧に変えて、怒涛(どとう)のストーリー展開で、面白さと爽快感を届けます」。話題性の高いキャスト陣で、堂々の船出をした。【瀬津真也】※草なぎのなぎは弓ヘンに前の旧字の下に刀

 ◆「銭の戦争」

 東大卒で美人の婚約者(木村)もいる外資系証券マン白石(草なぎ)は、借金を残して自殺した父の連帯保証人として、全てを失いホームレスに。やがて、自分をどん底に追い込んだ金貸し業になり「金で無くしたもの全てを金で取り戻す」と立ち上がる。そこで出会ったのは、高校時代の恩師の娘、未央(大島)だった。