政界地獄耳

政局音痴ばかりの「民進同窓会」/政界地獄耳

★19日、立憲民主、国民民主両党や衆院会派「社会保障を立て直す国民会議」など旧民進党議員らを募った「国家デザインを考える議員連盟」が発足。議連の会長になった元外相で社保会議幹事長・玄葉光一郎は「党派を超えて目指すべき社会像や国家デザインを考えて、来るべき時に備えることが必要だ。遅くとも次期総選挙までには政権を担うことへのチャレンジができる集団の一助にしたい」と民進党系再結集の器になる考えを示した。議連参加者は約60人。会合には前首相・野田佳彦、元副総理・岡田克也、元外相・前原誠司ら三派から民主党時代の大幹部が顔をそろえた。

★初回は日本外交をテーマに前防衛大校長・五百旗頭真が講演したが、ある旧民進議員は「同窓会のイメージ。党は3つに分かれたが同志の感覚はある。しかし、月1回の勉強会で再結集などない。既にそれぞれの党で役職や組織の責任者になっていて選挙もある。これでは引き抜きやオルグの草刈り場になるだけだ」。確かに岡田は国民民主党の若手議員に立憲への引き抜き「勧誘」を始めているようで「思いは立憲を軸とする再結集」のようだ。「外交の勉強をしても野党再結集にもならないし、共通の政策作りにならない。ダブル選挙のうわさもちらつく中、のんびりした雰囲気で相変わらず緊張感がない。名前を連ねる元幹部たちはいずれも政局音痴ばかり」(別の旧民進議員)。

★そもそも、立憲の議員は党内でその呼びかけをして機運を高めるべきだし、国民の議員も同様に思うなら党内で動きだせばいい。OB会を組織して開いたところで一番の難関は立憲の代表・枝野幸男と同幹事長・福山哲郎が何が何でも再結集に反対だろう。玄葉や岡田は1年間、無所属で活動してなおこの程度の知恵なのか。(K)※敬称略

政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)

おすすめ情報PR

社会ニュースランキング