政界地獄耳

今夏、衆参同日選で野党壊滅する?/政界地獄耳

★14日、テレビ番組で国民民主党・小沢一郎は今夏に衆参同日選挙の可能性に触れ「脅しだけではなく、本気で考えている可能性がある。立憲民主党も壊滅的になる。このままの状況なら野党が立ち直れないくらいの壊滅的敗北になる。(そうなったら)自民党に勝てるのは半永久的にない」と危機感を募らせた。内閣支持率が軒並み好調で、自民党が衆参同日選挙を仕掛けやすい環境が整っていることから、一層の野党共闘でまとまらなければ対抗できないという状況を野党内で冷静に予測できるのは今や小沢だけになっている。

★ただ、連休明けから立憲民主党・枝野幸男の動きにも変化がみられる。「強気の孤高の政党色が薄れて来た。他の野党に説得されて軟化したというよりは、このまま選挙に突入したところで、立憲民主党の名前だけを掲げた程度では勝てないという党勢拡大が思うように広がっていない現実を知ったのだろう。統一地方選挙までは立憲民主党単独で行けるところまでやって、ここからは共闘しか道がないことを悟ったのではないか」(野党関係者)。

★党内からも「とにかく枝野と数人の側近だけで何でも決めて、幹部会ではほぼ事後承諾という党の意思決定に対しての反発が党内外で広がっていることも軟化の一因」との声もある。首相・安倍晋三がこのところ重ねて強調する「悪夢のような民主党政権」についても野党幹部が言う。「民主党政権は正しかったと胸を張るつもりはないが、この6年間の安倍政治を振り返れば、悪夢はどちらかと国民が想像する。首相にとっては支援者に繰り返して言っているのだろうが、首相の発言はニュースになり逆効果になる。国民は安倍政治の圧政を感じ、野党は一層まとまるという効果が生まれる」。与野党とも選挙前の臨戦態勢に入ってきたことをうかがわせるが、正念場はこれからだ。(K)※敬称略

政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)

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