柳瀬氏「面会」証言へ 発言一転、加計ありき強まる

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 学校法人「加計学園」の問題を巡り、愛媛県、今治市の関係者と「記憶の限りでは会っていない」との答弁を続けてきた柳瀬唯夫元首相秘書官(経産審議官)が、一転して首相官邸で面会していたことを認める方向となったことが2日、分かった。与党関係者が明らかにした。答弁を修正し面会を認めれば、獣医学部新設が「加計ありき」だった疑いが強まるが、面会を裏付ける文書が愛媛県、農水省、文科省で見つかり、否定し続けるのは困難と判断した。

 最重要法案の働き方改革関連法案は2日、野党欠席の中、衆院厚労委で審議入りしたが、柳瀬氏の問題や財務省の決裁文書改ざん、セクハラ疑惑で国会は事実上空転している。安倍晋三首相は野党欠席で行われた4月26日の衆参両院の予算委集中審議で「知っていることを全て明らかにしてもらいたい」と柳瀬氏に国会での説明を促していた。

 問題を巡り、柳瀬氏は昨年7月24日の衆院予算委で「覚えていないので会っていたとも会っていないとも申し上げようがない」と答弁。4月10日に「首相案件」との柳瀬氏の発言が記された愛媛県作成の面会記録が見つかっても「記憶の限りでは愛媛県や今治市の方にお会いしたことはありません」「外部の方に対して(首相案件になっているといった)具体的な話をすることはあり得ない」と答えていた。

 自民党幹部は「面会者の中に愛媛県や今治市の関係者が交じっていたことに気付かなかったのであれば、うそをついたことにはならない」と指摘。だが、首相が学園の計画を知ったとする「17年1月20日」のはるか前の「15年4月2日」に官邸で柳瀬氏が学園関係者と面会していたことを認めれば、改めて首相の説明責任が問われる。

 与党は衆参両院の予算委員会を来週中にも開き、柳瀬氏の参考人招致を実施すると野党に呼び掛ける。面会肯定に関し、立憲民主党など野党は「早く追及した方がいい」として、審議復帰の検討に入った。

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