新型肺炎感染者、欧州や豪など世界で1300人超

  • 新型肺炎の拡大を伝えるニュース番組のディスプレー(共同)
  • 新型肺炎の影響で縁日「廟会」が中止され、閑散とする北京中心部の地壇公園(共同)

中国政府は25日、新型コロナウイルスによる肺炎の死者が中国本土で41人となり、発症者は1287人になったと発表した。重症者は237人に上る。感染者は欧州とオーストラリア、マレーシアでも初めて確認され、日本や香港などを含め、世界で1300人を超えた。中国は25日、観光地の臨時休業や行事の中止が相次ぐ異例の春節(旧正月)を迎えた。

中国政府は感染が拡大しないよう厳戒態勢を敷き、大勢の市民が集まる伝統的な縁日「廟(びょう)会」は中止となった。上海ディズニーランドも一時閉鎖された。

フランス当局は24日、パリと南西部ボルドーで、感染者計3人を確認したと発表。いずれも最近中国を訪問したとみられる。米国では中国湖北省武漢市を訪問した女性の感染が新たに分かり、米国での感染者確認は2人となった。中国外での感染確認も続いている。

中国の春節は多くの家族連れやカップルが廟会に繰り出し、獅子舞を見たり、出店の食事を楽しんだりして過ごすのが一般的。だが政府が新型肺炎の流行を確実に食い止めるよう通知を出したため、各地で廟会が取りやめとなった。

大みそかに当たる24日夜、北京の地下鉄の乗客はまばらだった。不要な外出を控えた人が多かったもようだ。

25日から閉鎖となった上海ディズニーランドの再開時期は未定。北京では故宮博物院など多くの博物館や美術館も当分の間、閉館となった。入場券の払い戻しに応じるとしている。

甘粛省敦煌の仏教石窟寺院の遺跡である莫高窟や陝西省西安の兵馬俑(へいばよう)、万里の長城の一部など、日本人に人気のある世界遺産関連施設も一時閉鎖された。映画業界にとっても春節は書き入れ時だが、上映予定だった作品の公開延期が次々と決まった。(共同)