宇都宮市は9日、市街地に現れたクマ1頭を、麻酔銃を使い捕獲したと発表した。体長約1メートル体重約100キロ、ツキノワグマの雄の成獣とみられ、市中心部では6日以降、目撃が相次いでいた。同市でのクマの捕獲は2020年以来で、市街地では初めてだという。北方の山地から迷い込んだとみられる。

9日午後2時過ぎ、JR宇都宮駅の南東約2・5キロの、住宅の軒下にクマがいるのが確認され、栃木県警が周辺を規制する中、県の許可を得た動物園関係者が麻酔銃を発射し、午後3時半に3発目で命中。猟友会が現場から搬出した。

市の担当者は記者会見で「住宅街は家だけでなく、やぶなどの障害物が多く、捕獲が難航した」と語った。市には6日以降、25件の目撃情報が寄せられた。他の個体が出没する可能性が排除できないとして、今後も3日程度警戒を続ける。

クマは6日早朝に市内の山林で発見され、6日夕からは市街地に出没。7日未明に市中心部を通過したとみられ、9日未明から早朝にかけ、南部から東部の住宅街を移動した。9日朝には宇都宮大の敷地内で目撃され、終日休講となった。市立の全小中94校は8~9日臨時休校となり、10日も休校とする。(共同)